「ききみみずきん」を持つ平野さん

 日本昔話の「ききみみずきん」を紹介します。助けられたキツネの親が貧乏な若者に贈ったずきんは耳を澄ますと鳥や木の声が聞こえる不思議な物だった。若者は何もできず助けを求める声を頼りに一生懸命救います。最後は病気に苦しむ庄屋の娘を助けて結婚します。

 みんなが幸せになる楽しいお話です。たとえ鳥や木の声が聞こえても人は無視することはできます。でも若者は求められなくても(鳥や木は聞こえていると思っていない)助けに行こうと行動する優しい心の持ち主です。

 聞く気持ちを持つことで、誰でも心の中にききみみずきんがあるように思います。注意深く自然の声に耳を傾けることはできます。春になって暖かくなりました。耳を澄まして鳥や樹木の声を聞いてみては。

 函南町立図書館司書・県子ども読書アドバイザー 平野まゆみ

 【写説】「ききみみずきん」を持つ平野さん