菊づくりについて楽しげに意見交換する東伊豆町の会員=東伊豆町奈良本の金丸さん方

 伊東菊花会は、県内で最も古い菊の愛好者組織。秋の菊花展で内閣総理大臣賞の受賞歴がある会員を有し、その実力は折り紙付きという。

 会員は現在伊東市の4人と東伊豆町の3人の計7人。いずれも60代以上で、キャリアは20年、30年クラスのベテランがそろう。

 「なかなか思うように咲かない。子育てと一緒だね」―。東伊豆町奈良本の会員で、ハウス3棟(計160平方メートル)で毎年500鉢もの菊を育てている金丸紀元さん(77)は、菊作りの魅力をこう表現した。「同じ環境下で、どれほど手をかけたところで思った通りに咲かないのが菊。土や肥料を微妙なさじ加減で配分を変えたりすることがまた楽しい」と語る。

 同会では月1回の例会や秋に行う会員の栽培場巡回で最新の栽培技術について情報交換し、知見を語り合う。会員は「美しい菊を咲かせる」「菊花展で最高の評価を得る」と同じ価値観を共有する仲間だが、内に秘めたライバル意識も相当だ。奈良本の梅原安彦さん(70)は「最高の賞を目指して皆が頑張っている。仲間を出し抜いて、作品が皆より高い評価を得たときは心の中で『やった』って叫んでるよ」と笑う。

 菊作りを離れた交流も同会のモットー。同町白田の小沢勝正さん(63)は「例会が終わった後に飲む酒がうまい。菊作りと仲間との交流が私の楽しみになっている」と話した。

 入会申し込み・問い合わせは事務局の金丸さん〈携帯090(4590)9565〉へ。

 【写説】菊づくりについて楽しげに意見交換する東伊豆町の会員=東伊豆町奈良本の金丸さん方