島田さん一押しの「ぼくの町に電車がきた」

 私のおすすめの一冊は「ぼくの町に電車がきた」(鈴木まもる著、岩崎書店)です。伊豆半島在住の主人公の祖父が伊豆急行線の線路工事をした経験について語ったことをまとめた絵本です。

 伊豆半島は山や崖が多く、ずっと電車が走らなかったこと、北海道から九州まで日本中から多くの人が働いていた事実や温泉が多いため土が柔らかく、トンネル工事中の崩落事故で命を落とした方もいた史実など開通までの苦難の歴史がわかります。

 いつも何げなく見ている電車や線路、トンネルの風景ですが、興味深いことや驚きが多く隠れています。調べることの楽しさを教えてくれるきっかけの絵本だと思います。身近な電車の絵が多いので小さいお子さんにもお薦めです。

 東伊豆町立図書館 島田友也

 【写説】島田さん一押しの「ぼくの町に電車がきた」