仲良くおやつを食べる園児たち=伊豆栄光なぎさ保育園

 ある土曜日の午後5時半すぎ、観光施設の女性パート従業員(33)=伊東市吉田=が、静海町の「伊豆栄光なぎさ保育園」に2歳11カ月の長男を迎えに来た。職員にその日一日の子どもの様子を聞いてから、仲良く園を後にした。

 同園は、市の待機児童対策の一環で4月に開所した市内初の小規模保育園。市の補助を受けて社会福祉法人「栄光会」が運営する。市幼児教育課によると、定員19人以下で0~2歳児のみを対象にする小規模保育園は、開設準備が比較的容易で子どもの発達に応じた質の高い保育ができるという。

 女性の長男も開所と同時に入園した。「昨年も保育園入園を希望したけれど、選ばれなかった。入園先が決まってほっとした。働くことができるので、助かる。今はパートだけど、いずれ正社員になれそうなので頑張りたい」と話した。

 この女性とは違い、子どもを保育園に入れることを断念した女性もいる。1歳3カ月の長男を持つ湯川の大学講師(39)は主に一時預かり保育を使いながら、静岡市の職場に通っている。保育園も考えたが、不定期勤務などの理由で無理だと判断し、申請を諦めたという。

 女性は「費用がかかるので大変。3歳になったら幼稚園に入れて、延長保育などで対応していくしかないと思う。今の子は1人目なので何とかなりそうだが、2人目、3人目については考えてしまう」と話した。

 同課によると、現在の市内の待機児童数は二十数人と推測される。前年度は33人だった。同課は「待機児童のほとんどが0~2歳児なので、なぎさ保育園の開園によりピンポイントで対応できた」と説明する。

 市は待機児童対策として、保育園での一時預かり保育や幼稚園での預かり保育(延長保育)を実施している。2016年度は保育園の一時預かりを延べ978人、幼稚園の預かり保育を延べ3088人が利用した。保護者のニーズに応えるため、17年度は実施園を増やして継続実施する。

 【写説】仲良くおやつを食べる園児たち=伊豆栄光なぎさ保育園