「ねずみじょうど」を手にする滝口さん

 「ねずみじょうど」(再話・瀬田貞二、画・丸木位里、福音館書店)。中学3年の息子が、幼稚園の頃に「おむすびころりん」を読み聞かせました。息子は自作メロディーを歌いながら園の帰り道に穴を探す。穴があるとのぞく、坂があると「おむすび、ある?」と言う。かわいい思い出です。さて、この話はさまざまなバリエーションが存在することが分かりました。そもそも昔話は口伝えの話なので納得です。まして絵がつくと多様に変わります。漫画風、キラキラ系など印象がずいぶん違い、良しあしは別として、私は地味ですがこの本をお薦めします。優れた再話、日本画としての画家の渋い絵に注目していただきたい。1967年初刷り以来、半世紀…、この本が多くの人たちに支持されてきたことは大きいと思っています。

 伊東市家庭教育アドバイザー 滝口叔子

 【写説】「ねずみじょうど」を手にする滝口さん