日米の国旗を掲げ、華やかに行われる公式パレード

 下田市最大のイベント「第78回黒船祭」が19~21日、幕末開港の史跡が残る中心市街地で国際色豊かに開催される。式典やパレードなどの公式行事に加え、花火大会、開国市、下田条約再現劇、音楽会など多彩な催しが繰り広げられ、開国の街は黒船祭一色に染まる。(写真はいずれも昨年の第77回黒船祭)

 ■開国の街 21日まで一色に

 1934(昭和9)年に始まった伝統ある日米親善イベント。在日米国大使館・領事館、米海軍、日米協会、外務省、自衛隊などの関係者を招待し、交流する。

 黒船祭は19日、米派遣鑑への儀礼訪問と、ペリー上陸記念公園での献花式で開幕する。ぺリー艦隊の乗組員らが眠る玉泉寺では、米海軍主催の墓前祭が営まれる。

 毎回人気の米海軍第7艦隊音楽隊の演奏会は、稲生沢中、玉泉寺、街中の開国市ステージの3カ所で開かれる。

 市街地では、グルメや雑貨などの開国市がオープン、3日間にわたり来場者をもてなす。

 夜は下田湾で海上花火大会。シーズン先駆けの花火として人気が高く、海上スターマインや芸術玉など約1300発を打ち上げる。

 20日は、メーン行事の記念式典と公式パレードが行われる。記念式典は下田公園開国広場で花輪奉献、主催者式辞、来賓祝辞、日米親善絵画コンテストの表彰式などがある。続く公式パレードは、約500人が市内目抜き通りを行進。日米の国旗を掲げ、オープンカーや音楽演奏などで華やかに盛り上げる。

 日米下田条約が調印された了仙寺では、条約再現劇をはじめ、下田芸妓(げいぎ)の踊り、着物のファッションショーが繰り広げられる。

 市民文化会館では、駐車場で黒船音頭、踊りの下田観光ブルース、豆州白浜太鼓、大ホールで黒船サンセットコンサートが行われる。

 最終日の21日は、「にぎわいパレード」が市内目抜き通りで行われる。音楽隊やドリル隊に加え、下田条約再現劇出演者やご当地キャラなどが参加し、自由な雰囲気でにぎわいを演出する。

 市民文化会館駐車場ではコンサート、再現劇、ダンス、よさこい踊り、道の駅・開国下田みなとでは朝日子供太鼓、日米親善綱引き大会などがある。

 このほか、海上自衛隊の掃海隊や海上保安庁巡視船の一般公開、姉妹都市交歓絵画展、日米親善ビーチバレーボール大会、シーカヤック大会など盛りだくさんの催しが予定されている。

 ■開港80年記念し開始 「ここで日米友情根下ろす」

 黒船祭は1934年、開港80周年を記念して始まった。53年に下田公園にペリーとハリスの開国記念碑を除幕。58年には米海軍の空母「ホーネット」と潜水艦「キャットフィッシュ」が参加し、この年にペリーの出身地・ニューポート市と姉妹都市提携した。

 60年に日米修好通商100年を記念し、日米修好の碑を除幕。66年、ペリー上陸記念碑を建立。79年6月には現職のカーター米大統領が来訪し、下田公園には「ここ下田で日米両国民の友情が初めて根を下ろし花開いた」との記念碑が残る。

 2005年、ペリー提督の子孫が参加。14年に日米友好の木ハナミズキを下田公園に記念植樹した。

 太平洋戦争で1941年から5年間中断し、47年に再開。伊豆半島沖地震が発生した74年と、東日本大震災が発生した2011年に中止となった。

 84年からはニューポート市でも黒船祭が開かれている。

 【写説】日米の国旗を掲げ、華やかに行われる公式パレード

 【写説】記念式典でペリー、ハリスの開国記念碑前に捧げられた多くの花輪=下田公園