真新しい「釣り禁止」の看板=熱海市の網代漁港

 西伊豆町の宇久須港はこれからの時期、ソウダガツオやサバ、ワカシなど青物狙いがメーンになるが、周年狙うことができる根魚も人気がある。

 神奈川県厚木市の会社員大野聡士さん(26)は4日、青物狙いで同港に釣行したが、狙いを根魚に変えルアーでオニカサゴをゲットした。本格的に釣りを始めて1年で、堤防からのエギ、ジギングなどルアー釣りを中心に行っている。

 タックルはエギング用を使い、ロッドがダイワ・エメラルダスMX8・3フィート(2・52メートル)、リールは同エメラルダス2508PE―DH、道糸はPE0・6号、リーダーはフロロの2号を3メートル結んだ。ルアーは10グラムのジグヘッドとワームの組み合わせで、ダイワのHRFリアルグラブ・ゼブラ日本海クリア3インチをセットした。

 ポイントは赤灯堤防中央付近の外側。釣り方は約20メートルキャストし、ジグヘッドが着底したらしゃくりながら底を探っていく。しばらくすると「グッ」と根掛かったようなアタリがロッドに伝わりフッキング。1度、根に潜られたが道糸を緩め、何とか引き出し釣り上げることができた。計測すると25センチあった。

 大野さんは「重い感じの引き味だった。初めて釣る魚なのでうれしい。おいしくいただきたい」と笑顔で話した。

 ■「ガツン」とアタリ ルアーで25センチワカシ―沼津市西浦・足保港

 伊豆各地でワカシが回遊し始めた。釣れ始めなので型は20~25センチが中心だが、30センチオーバーも釣れている。釣果は沼津方面がいいが、下田や熱海でも日により回遊してくる。

 沼津市西浦の足保港で8日、ルアー釣りで回遊魚を狙った東京都大田区の会社員杉田政雄さん(56)は、25センチ級のワカシを釣った。「青物の時期かと思い、久しぶりに来てみた」と話す。

 ポイントは赤灯堤防の中間付近に入った。タックルはロッド・ジャンプライズのオールウェイク10・8フィート(約3・2メートル)、リールはダイワ・セルテート3012H、道糸はPE2号にフロロのリーダー7号を1・5メートル結んだ。ルアーはシンキングプラグで、ジャンプライズのかっ飛び棒イワシカラー38グラムを使った。

 約100メートル投げ、着水から5秒沈め2、3回リールを巻き、また5秒沈めるを繰り返し中層を探っていく。

 午前11時ごろ、「ガツン」とルアーを持って行かれるようなアタリが来た。小型ながらも青物の力強い引きを楽しみ、一気に引き抜いた。杉田さんは「ここは水深があり、いろいろな魚が釣れる。もう少しやって、あと2、3匹は欲しい」と話した。

 ■23日、少年少女投げつり大会 前日に初心者釣り教室も―伊東港

 伊東釣漁具商組合は23日、「少年少女投げつり大会」を伊東市の伊東港で開く。対象魚はシロギスで釣り方は投げ、ルアー釣り(ボート不可)。釣り場は同港、オレンジビーチ。親子、小学生、中学生の3部門で競い良型2匹の体長で順位を決める。前日には初心者投げ釣り教室も開く。

 参加無料。前日までに同組合加盟店に申し込む。当日は午前6時半に参加票を持参し、市観光会館前で受け付け。7時に釣りを開始する。問い合わせは青木釣具店〈電0557(53)0843〉へ。

 ■ヘボ釣り師が行く!(22)=釣りはあいさつから 来たときよりきれいにがマナー

 間もなく夏休み―。伊豆各地の海岸には横浜、練馬など県外ナンバーの車が押し寄せ、人気釣り場は、魚より人間の数の方が多いのではと思われるほどのラッシュとなる。そんな中で気になるのが釣り人のマナーだ。

 真っ先に思い浮かぶのが釣り場のごみである。たばこのポイ捨て、針が付いたままの仕掛け、ビニール袋などは序の口。使い掛けのコマセや虫餌を放置したまま帰ってしまう人たちも少なくない。「車が臭くなるから」といういささか自分勝手な理由で、コンビニや釣り場近くに置かれているごみ箱に、平然と捨てる人たちがいる。

 放置されたコマセは夏の日差しを浴びて、1時間もたたないうちに黒ずんで悪臭を放つようになる。「ごみを片付ける人のことを考えないのだろうか」「自分の家の前にコマセを捨てられても平気なのだろうか」と詰問したくなる。

 使い残しのコマセは持ち帰るか、水で流せば済む。田子漁港(西伊豆町)には、掃除用のデッキブラシが置かれている。「来たときよりもきれいに」がマナーである。できれば他人の捨てたごみも拾って帰りたいものだ。

 ごみよりも厄介なのが人間関係のトラブルである。イナダなどの回遊魚が入ってくる静浦漁港(沼津市)、宇久須港(西伊豆町)などは、休日ともなれば釣り人であふれる。その人の間に無理やり割り込むとトラブルになる。

 昨年夏、川奈いるか浜防波堤(伊東市)でさおを出していたところ、中学生くらいの男の子が左隣に割り込んできて、投げサビキ釣りを始めた。ところが仕掛け投入後、男の子はスマホを取り出してゲームを始めてしまった。その間に仕掛けは潮の流れに乗って、どんどん左の方に流れていく。左側で釣っていた人は、交差してしまうので仕掛けを投げられなくなってしまった。さすがにこのときは注意したが、気まずいムードになってしまった。気まずいムードならまだいい。時にはけんかにもなる。

 混んでいるときは、黙ってさおを出すのでなく、「ここでさおを出していいですか」とひと声掛けてみてはどうだろうか。隣の釣り人は赤の他人である。最初にあいさつするだけで、その後の展開は全く変わる。

 2日、宇久須港で釣っていた方が、ライントラブルから浮きを流してしまった。浮きを回収しようと試みている間、隣の方は釣りを中断。約10分後、無事に回収した後、浮きを流してしまった方は「ご迷惑をおかけしました」と、自分が飲むつもりで買ったであろうジュースを渡していた。

 ごみの放置や傍若無人な振る舞いがエスカレートすると、待っているのは「釣り禁止」の4文字である。昨年から釣りが全面禁止となった網代漁港(熱海市)は、係留してあった漁船に飛び乗って釣っていた人が、イカの墨で甲板を汚してしまったことが、きっかけだったという。

 誰でも気持ち良く釣りをしたい。そのためには「来たときよりきれいに」「ひと声のあいさつから」を心掛けたい。

   (西伊豆町、団体職員)

 【写説】真新しい「釣り禁止」の看板=熱海市の網代漁港

 【写説】25センチのワカシを手にする杉田さん=沼津市西浦の足保港

 【写説】オニカサゴをゲットした大野さん=西伊豆町の宇久須港

 【図説】伊豆釣行場所

 【図説】伊豆釣行潮時