黒船祭協賛囲碁名人戦(下)第3譜(110~175)黒 中押し勝ち

 ■黒・鈴木俊雄(長泉町) 白・山本和一(松崎町) 自戦記/鈴木俊雄

 白は110、112と右辺の黒石を攻め、白114、116と切りましたが、黒117と逃げて白118の時に黒119と切り左辺の白4子が取れています。白は120、122、124と黒1子をポンヌきましたが、黒127で左辺に40目以上の黒地が確定し、地合で黒が大きくリードしました。白は128から強烈に攻めてきましたが、黒129が切りを防ぐと共に黒130から黒13の七と先手で一眼を造ることができるので、白130は仕方ありません。黒131の時に白132が強手ですが、黒133が用意の一手で白134と眼を取りにきた時に黒135とコウを取るのが読み筋でした。白はコウダテがなく、例えば白161のコウダテにはコウを解消します。以下白2の十五と左下隅を確保した時に、黒11の十七と開き、地合で黒の勝勢です。

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 白は136と右下隅の黒を狙ってきましたが、黒は137とコウを解消しました。白138のアテコミは黒140と受けると、白148と打ち右下隅の黒を攻められる恐れがあるので、黒139と打ち右下隅を白に譲り、下辺で生きることにしました。白は144、146と下辺の黒を攻めますが、黒147に白148が省けないので黒149から157まで連絡しました。白148を省くと、黒16の十八と打たれ簡単に生きてしまいます。

 白は158の手筋から164まで左下隅を生きましたが、黒は165から169と進出し、黒173、175と打ち、次に黒9の七と先手で眼を取る手があり白の大石の眼がはっきりしませんのでここで投了されました。

 本局は中盤から激しい戦いの碁になりましたが、最後まで緩まず打てたことが勝因になりました。

 なお本大会の裾野支部の成績はA級戦で金沢さんが優勝、五十嵐さんが3位と好成績で、帰りの車中では車窓に伊豆諸島の島々を眺めながら話も弾みました。来年は「静岡県すこやか長寿囲碁大会」が4月開催の予定ですので、裾野支部からの参加人数も増えると思います。私も相性の良い大会ですのでぜひ参加したいと思っています。また私自身、何回か観光で石廊崎や下田海中水族館などを訪れたことがありますが「黒船祭」を見物したことがないので、機会があれば訪れたいと思います。

 最後に大会関係者の皆さまのご努力に感謝いたします。

 【図版】第3譜(110~175)黒 中押し勝ち