紛争の最終的な解決に高い割合を占める和解

 「裁判でけりをつける」「白黒はっきりさせてやる」などと言いますが、けりをつけず、白黒はっきりさせないで裁判が終わることがあります。「和解」です。

 最高裁が公表している「裁判の迅速化に係る検証に関する報告書(第6回)」によると、2014(平成26)年に全国の地方裁判所で処理された民事第一審事件のうち、34・5%が和解で終了しています。

 また、訴訟以外の紛争解決方法として、当事者間の交渉、仲裁手続、あっせん、調停などがあります。これらの紛争解決方法の終局的な解決は、いずれも広い意味での和解ないし和解に類するものですので、紛争の最終的な解決において、和解は相当高い割合を占めていると言えます。

 では、原告(訴える側)であれば、せっかく訴状を作り、証拠を集めて裁判所に提出し、被告(訴えられた側)であれば、せっかく答弁書を作り、証拠を提出して戦っているにもかかわらず、2人はなぜ和解するのでしょうか。

 判決も、和解も、事件が1件終了することは同じなので、裁判官にとり負担の少ない和解を裁判官が勧めるから、和解が多いのだという人もいます。確かに、そのような側面もあるでしょう。

 しかし、和解するのは原告と被告ですから、両当事者が和解にOKしない限り和解が成立することはありません。では、なぜ、彼・彼女たちは和解するのでしょうか。(次回に続きます)

(小田原市・伊奈綜合法律事務所、伊豆の国市出身)

 【写説】紛争の最終的な解決に高い割合を占める和解