胴長43センチ、2・7キロのアオリイカ=伊東市の伊東港白堤防

 伊東市の川奈いるか浜堤防は、足場も良くトイレなど設備も充実しており、初心者や家族連れ向きだ。

 東京都練馬区の会社員上野義一さん(57)と息子の専門学校生将大さん(19)は同堤防で、手軽な小物釣りを楽しんだ。伊豆には毎年、海水浴や釣りで家族と訪れているという。

 ポイントは堤防の先端付近。将大さんのタックルは浮き釣りで、1・5メートルのルアーロッドに1000番のスピニングリール、道糸3号。仕掛けは市販のセットで小型円すい浮きにハリス1号、ハリがウミタナゴ用の6号。餌はアオイソメを通し刺しにして、針先から1センチほど垂らした。

 タナは2メートルで足元に仕掛けを落とし、ゆっくりと誘いを入れる。水面下には小魚の群れが見え、すぐに浮きに反応があり消し込んだ。釣れたのは10センチほどのシマダイ(イシダイの幼魚)だった。このほかベラも交じって多数釣れた。

 将大さんは「伊豆はゆったり遊べる場所が多い。きょうは時間を忘れるほど釣りを楽しめた」と話した。

 ■回遊魚狙い本格化 人気のジギング入門

 回遊魚狙いが本番を迎え、ソウダガツオやシイラ、カンパチなどが釣れている。近年人気なのが、メタルジグで狙うライトショアジギングで、手軽に強い引きが楽しめる。

 ロッドは専用のものが出ており、9~10フィート(2・7~3メートル)、スピニングリールは3000~4000番のハイギアタイプがいい。道糸はPEで1・5~2号を選ぶ。道糸の先に根ズレを防止するため3~5号のリーダーを1・5~2メートル結ぶ。

 ジグは20~50グラムで、カラーはシルバーベースのピンク、グリーン、ブルーのイワシカラーがあるといい。

 釣り方はナブラが出ていれば、その先に投げ、表層を早巻きしてくる。ナブラがないときはジグを底まで落とし、シャクリながらジグにアクションを付け各層を探る。

 アタリはフォール(ジグを落とす動作)中に出ることが多く、「ググッ」とロッドに直接くる。カンパチなどは足元で根に潜ることがあるので気を抜かずやり取りしたい。30~40センチの魚なら抜き上げてもいいが、思わぬ大物がくる場合もあるので、タモ網は必携だ。

 ■29日に棚卸し イシグロ沼津店

 釣具の量販店イシグロ沼津店は29日、棚卸しのため平日午後9時の閉店を1時間早め、8時に閉店する。併設しているロッドメイキングパーツ・中古釣具タックルオフ沼津店も同様となる。問い合わせは同店〈電055(927)1496〉へ。

 ■菊間将人の釣りコラム53=サオ絞り込む強い引き ヤエンで2・7キロアオリイカ―伊東港白堤防

 アオリイカには活(い)きアジをエサにするヤエン釣り、ウキ釣り、エギを使うエギングの3釣法がある。その中でヤエン釣りはゲーム性が非常に高く、私が“最もテクニカルな釣り”と感じる「アユの友釣り」「メジナのウキフカセ釣り」に共通する“繊細さと奥深さ”がある。

 ヤエン釣りとは生きたアジの尾付近にハリ(ミチイトとの接続具)を刺し、海中を泳がせてアオリイカが食い付いてから、「ヤエン」という掛け具で釣り上げる、ユニークな釣法である。ただアタリがあっても、全てを取り込めない難しさと、アタリが出てからヤエンを掛けるまでの駆け引きとスリルが、この釣りの醍醐味(だいごみ)だ。

 私が住む伊東市の各漁港周辺は、4月1日から9月30日までイカ類全種を禁漁としている。釣り場が少なくなるのは寂しいが、これでアオリイカの種苗が守られ、資源が保護されるのはとてもいいことである。その中で伊東港白堤防の中央から先端部だけは、禁漁エリアから外れるため、通年イカ釣りを楽しむことができる。

 そこで7月上旬、吉沢明男君と白堤先端からヤエン釣りで朝マヅメを狙った。この日はなぎで小雨が降る絶好の条件だった。

 周囲がまだ暗いうちに、期待を込めてアジを軽くキャストし、海底近くまで潜らせた。その10分後、アジの動きを伝えるサオ先が激しく揺れ、「来るぞ!」と思った瞬間、サオ先が横方向に曲がり、リールから道糸が引き出された。これがアタリで、ここからアジの頭から胸ビレまで食い進む目安である5分間を待った。ここまで食べるとアオリイカはアジに夢中になり、多少のことでは離さないため、ヤエン投入のタイミングとなる。

 そこでミチイトにヤエンを通して潜行させ、ここからが駆け引きの本番である。まずアオリイカが、忍び近づくヤエンに驚いてアジを離さぬように、慎重にサオとリールを操作し距離を詰めていった。そして20秒ほどすると、近づくヤエンを嫌がり少し沖へ走った。そこでこれに合わせてミチイトを送り、「もう届いただろう」と感じてから、サオ先を少し下げミチイトを緩めて、ヤエンのハリをアオリイカに掛ける動作を3回繰り返した。

 するとギュンギューンと強い引きがサオを絞り込み、これでハリ掛かりしたことが分かった。その重量感から「良型」と判断し、無理はせず6~7分のやり取りをして、最後は吉沢君にタモ入れをお願いした。

 これが2・7キロの美しいアオリイカで、結局この日は条件に恵まれ、6回のアタリで5匹をキャッチし、2キロオーバーが3匹の良い釣果だった。

 最後に伊豆急ケーブルネットワーク(IKC)の「見聞まま」という、インタビュー番組の取材を受けた。28日~9月3日の放送予定です。よろしければご覧下さい。

 タックルはサオがSX TL T ISO1・5―60、リールはアオリマッチク夜光3050、ミチイトはアストロン磯TYPE―FLOAT2号、リーダーがグレイトZカスタムEX2号10M、ヤエンはローラー付き市販品。

 (伊東市、ダイワ・フィールドテスター)

 【写説】胴長43センチ、2・7キロのアオリイカ=伊東市の伊東港白堤防

 【写説】小物狙いでシマダイを釣った上野将大さん=伊東市の川奈いるか浜堤防

 【写説】ソウダガツオは強い引きが魅力

 【図説】伊豆釣行場所

 【図説】伊豆釣行潮時