按針祭協賛将棋大会 C級第1局(上)

 ■佐賀景太(伊東市) □前島優(伊東市) 観戦記/福島康夫

 【羽生ニラミ 越えた聡太の 勝負メシ】

 プロ棋界にすごい人が現れた。藤井聡太四段が公式戦29連勝の新記録を達成する前後の大フィーバーは後々まで語り継がれるに違いない。羽生七冠達成前後の騒ぎもすごかった。羽生ニラミ、羽生マジックなどの造語も懐かしい。また、将棋とは縁がない若い女性たちの「追っかけ」なる現象まで起きた。当時を知る人たちは今の藤井ブームと比較したくなるに違いない。

 さて、大会当日、会場に入って驚いた。去年の大会とは雰囲気が全然違う。去年、八代弥六段(当時五段)が、ガラガラの会場を見て寂しがっていたのを思い出した。今年は開会式の40分以上前なのに、大変にぎわっていた。中でも目についたのは高校生以下の子どもたちで、その参加人数は過去最多ではないだろうか。藤井効果がこんな地方の大会にまで影響を及ぼしている。

 本局は最近活発に活動している伊東高将棋部の部長佐賀君(17歳)と、田中道場の常連前島さん(83歳)の対局。年の差何と66歳。百戦錬磨の古豪が勝つか、将棋歴わずか2年だが、若いパワーが勝るのか。先手番の佐賀君、得意戦法は四間飛車。将来の夢は魚の研究者になること。後手番の前島さん、豊富な経歴や交友関係が幅広い伊東の名士で、概略を記すと元伊東スタジアム支配人、川奈区長などを歴任。交友関係では大橋巨泉氏との付き合いが長く巨泉氏が亡くなった時に大きく報じられた。現在は悠々自適、将棋ざんまいの日々。この人の得意戦法も四間飛車。双方得意戦法で戦えば相振り飛車になるのは必然。駒組が完了したところで、後手の前島さんが□1五歩と突っかけた。いささか無理攻めと思えるが、佐賀君ここをどうしのぐのだろうか。

■7六歩  □3四歩

■6六歩  □4四歩

■6八飛  □3三角

■4八玉  □4二飛

■7八銀  □3二銀

■6七銀  □4三銀

■7七角  □6二玉

■6五歩  □5二金左

■5八金左 □7二玉

■6六銀  □4五歩

■3八玉  □8二玉

■9六歩  □9四歩

■2八玉  □7二銀

■3八銀  □1四歩

■1六歩  □1五歩

 【図版】途中図(□4二飛まで)

 【図版】指了図(□1五歩まで)