早期受診で拡大防ぐ 結核は現代の感染症

 結核と聞くと「昔の病気」と思われるかもしれませんが、国内では、今でも1日に50人の新しい患者が発生し、5人が命を落としています。結核は決して過去の病気ではなく、今でも日本の重大な感染症です。

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 結核は、結核菌に感染してから2年以内に発病することが多いと言われていますが、感染してから20年以上経過し、加齢や合併症等により、免疫力が低下した時に発病することもあります。そのため、高齢化率の高い熱海保健所管内の※結核罹患率は16・1であり、県全体の罹患率11・7を大きく上回っています。

 結核は、せきやたん、発熱など初めのうちは風邪と似た症状が出ます。結核は空気感染といって、患者のせきやくしゃみで結核菌が空気中に飛び散り、それを周りの人が直接吸い込むことで感染します。結核と診断されていなくても、せきが出るときはマスクを着ける「せきエチケット」を心掛けましょう。

 結核の早期発見は、本人の症状の重症化を防ぐとともに、大切な家族や職場などへの感染の拡大を防ぐためにとても大切です。2週間以上、せきやたんが続くときは、医療機関を受診しましょう。また、赤ちゃんは抵抗力が弱いため、遅くとも1歳までにBCG接種を受けて予防することが大切です。

※結核罹患率=1年間に新たに結核と診断された人/人口10万人

【県熱海保健所(熱海健康福祉センター)医療健康課・白砂詩織 電0557(82)9126】