内田豊氏

 ■内田 豊氏(63) 共産新 地域産業の育成 必要

 「今回の選挙は憲法を守る側か、変える側に立つかに分かれる。自分は憲法を守ることを何よりも大事にしたい」と力を込める。

 伊豆の国市田中山の開拓農家の5代目。高校卒業後、茨城での研修などを経て家業に従事する中、皆一生懸命に働いているのに、なぜ収入に結びつかないのか―と疑問を抱いた。「勉強し、政治にゆがみがあることが分かり入党した」。父が共産党員で、党の情報は身近だった。

 人との交わりを大事に活動し、旧大仁町の町議を14年務めた。町の合併問題にも向き合った。「住民が主人公という立場を一番の柱にした。常に町民にとっていいのか悪いのかという物差しを当て、議案の賛否を判断した」

 合併後は党の専従職員となり、さまざまな選挙に携わった。自身が候補者になるのは町議選以来。原発ゼロ、浜岡原発再稼働ノーを訴え、伊豆については「産業の疲弊が地域の疲弊を招いている。地域が生き延びていくには、もともとある産業を育成することが必要」と主張する。

 座右の銘は「知は力」。20歳の頃、自転車で日本一周の旅をした。「困難に耐える基礎をつくり、自分の目で見ることの大切さも感じた。その経験が役に立っていると思いたい」と笑う。

 ■勝俣 孝明氏(41) 自民前 雇用やインフラ整備 

 2012、14年の2度の衆院選はいずれも小選挙区で敗れ、東海比例で復活当選した。「自民党はこの選挙区で20年来、議席を取っていない。政権選択選挙の今回はこれまでの流れを何としても断ち切り、歴史を変えたい」と力を込める。

 「古里に若い人が帰って来られる町づくり」が政治家を志した原点にある。「民主党政権時の5年前は雇用面で厳しい声が聞かれた。雇用が改善した今は人手不足。雇用環境を整備し、若者が本当に働きたい仕事ができるよう、地元に帰ってきて良かったと思えるよう、インフラ整備も進めたい」

 銀行員の経験を生かし、中小企業の立場に立った法整備も行っていく。「担保保証主義からの脱却を訴えている。中小企業が良くなれば、若い人の雇用も良くなる」。小集会では景気回復と社会保障の充実を望む声を多く聞いた。「住民の思いをかなえるためにも、静岡6区の歴史を変えたい」と強調する。

 一つのことを成し遂げるまで突き進むのが身上。JR伊東線の宇佐美、網代駅のバリアフリー化などに努めた。「住民が困っていることには熱くなってしまう」と笑う。近づく東京五輪・パラリンピックなどの大型事業の成功に向け、フットワーク軽く動き回る。

 ■渡辺 周氏(55) 希望前 伊豆への移住者増やす

 解散後、民進党が希望の党に合流した。自身も希望の党から出馬する。「摩擦熱が出ているが、十分連携していける。生みの苦しみはあったが、すっきりした。選択肢がはっきりして、政権交代が現実味を帯びてきた。わくわくしている」と熱っぽく語る。

 今回の選挙について「安倍政治の本質が問われる選挙」との見方を示す。「防衛問題や地域の活性化などの諸問題を堂々と訴え、審判を仰ぐ」。伊豆半島の課題として一番に人口問題を挙げる。人口減少が著しい中、首都圏からの移住者を増やすための方策として、公立高校への全国からの生徒受け入れを提案する。「日本一いじめのない地域をアピールしてはどうか。東京一極集中の是正の受け皿にもなる」

 政治家として、正義と公正が実感できる社会をつくりたいと願う。「国民の多くが静かな不信感を抱いているのではないか。真面目に生きている人がばかを見る国であってはならない」と力を込める。

 長女の夫はサッカーの日本代表選手。代表戦をスタジアムで見たいと考えているが、まだ実現できていない。「いつかきっと、ピッチのすぐ近くに陣取って、サポーターと一緒に声を張り上げて応援したい」。

 【写説】内田豊氏

 【写説】勝俣孝明氏

 【写説】渡辺周氏