水道水フロリデーションが自然に習ったむし歯予防方法であることをPRする米国のポスター

 県東部地域の水道水には狩野川の水や富士山の伏流水などが使われていますが、飲み水にするために水質の管理が行われます。人が飲んでも安全であるように水に含まれるさまざまな物質がチェックされるのです。フッ素もチェック項目の一つであり、水質基準は0・8ppm以下となっています。

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 東部地域の水道水のフッ素濃度は0・1ppm以下ですが、全国には0・8ppmに近い地域もいくつか存在します。そして、この地域の人々にはむし歯が少ないことが分かっています。

 フッ素が歯を強くしてむし歯を予防しているためです。この自然現象をまねて飲料水にフッ素を適量添加するむし歯予防方法を「水道水フロリデーション」といいます。

 フッ素によるむし歯予防方法にはさまざまありますが、その始まりは水道水フロリデーションです。20世紀の初めに米国で発見され、水道水フロリデーションの技術が完成し、現在では54カ国で、4億4千万人が利用するようになっています。日本はと言うと、残念ながら実施している地域はまだありません。

 わが国は超高齢社会となり、むし歯は子どもの問題である以上にお年寄りの問題であると言われるようになっています。要介護高齢者の歯を上手に守るために、水道水を利用するだけでむし歯予防ができる水道水フロリデーションの必要性が高まってきているのです。【県東部健康福祉センター技監・中村宗達 電055(920)2112】

 【写説】水道水フロリデーションが自然に習ったむし歯予防方法であることをPRする米国のポスター