来店者の最良の一枚のために撮影準備する鴻野さん=伊豆市柏久保の鴻野写真館

 ■ドラマに立ち会う仕事

 地域の営業写真館として、七五三や成人式などの記念写真、学校の卒業アルバムなどを手掛ける。写真は人生の記録を残す手段と考え「さまざまなドラマに立ち会うことも多く、すてきな仕事と感じている」

 伊豆市の修善寺駅前で1931年に祖父が創業し3代目。大学卒業後は会社員生活を送った。家業を継ぐために35歳で地元に戻り、約10年前に現在地に自宅兼スタジオを建てた。現在、県写真館協会の副会長を務める。

 カメラがデジタルに変わり、携帯電話でも写真が撮れる時代。それだけに「プロとして料金をもらえる写真を常に意識する。会話で魅力を探りながら、その人ならでは表情を引き出すことに努めている」という。

 東日本大震災以降、写真の大切さを感じる人が増えていることから「シンプルさと品格を持った写真を提供していく」と話す。写真館は減少しているといい「地域のために後継者育成も考えたい」と力を込めた。

 ◇伊豆市柏久保1401の3〈電0558(72)0322〉。1931(昭和6)年創業。七五三や成人式などの記念写真のほか、小・中・高校など7校の卒業アルバムを制作する。

 【写説】来店者の最良の一枚のために撮影準備する鴻野さん=伊豆市柏久保の鴻野写真館