利用者に優しく話しかける相馬さん(右)=伊東市富戸の特別養護老人ホーム・城ケ崎いこいの園

 11月11日は「介護の日」。介護についての理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者と家族を取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進するため、2008年度に制定された。高齢化などにより介護が必要な人は増加している一方、慢性的な担い手不足など介護に関する課題は多様化している。厳しい現実の中、使命感を持って介護の仕事に従事する施設職員に話を聴いた。

 ■緊張感をもって対応 介護福祉士目指す

 ▽特別養護老人ホーム城ケ崎いこいの園〔伊東市富戸〕

  相馬菜帆さん(20) 入社2年目

 伊東市富戸の特別養護老人ホーム・城ケ崎いこいの園に勤務する。沼津市の飛龍高健康福祉コースを卒業後、同施設に就職した。所属していた和太鼓部で介護施設を訪れる機会があり、働いている職員の姿に憧れて介護の道を選んだ。

 「高校の授業で習った介護のことと実際の現場とでは、緊張感が全く違う。食事の補助は窒息の危険と隣り合わせなので、いつも緊張する」と、苦労を打ち明ける。だが、「仕事をしていると利用者やその家族から感謝されるのがうれしくて、仕事が頑張れる」と話す。

 今後の目標は、「介護福祉士の資格を取得して、利用者により頼りにされること」と、目を輝かせる。

 ■感謝の言葉にやりがい 夢は施設リーダー

 ▽介護付き有料老人ホームライフケアガーデン熱川〔東伊豆町白田〕

  鈴木大智さん(25) 入社3年目

 介護福祉士の資格取得を目指し、実務経験を重ねている。茨城県土浦市出身。大学は経営学部だったが、「医療・福祉関係の仕事に就きたい」と、介護付き有料老人ホームを運営する「株式会社ヘルスケアシステムズ」に入社した。

 介護の仕事については「大変ですが、お年寄りの笑顔を見たり、感謝の言葉を掛けられると、自分のやっていることに意味がある」と、やりがいを感じている。施設では、お花見会や紅葉狩りなどの行事も多く「入居者に生きがいを感じてもらえるよう頑張りたい」と前向きに取り組む。

 当面の目標は、来年1月の介護福祉士の国家試験。将来は「利用者、スタッフともより満足のいく職場環境づくりを自ら実践していきたい」と、施設リーダーになる夢を描く。

 【写説】利用者に優しく話しかける相馬さん(右)=伊東市富戸の特別養護老人ホーム・城ケ崎いこいの園

 【写説】談話室で入居者と触れ合う鈴木さん=東伊豆町白田のライフケアガーデン熱川