第24回伊豆地区将棋大会 伊豆名人戦決勝(上)

 ■西山嵩人(伊豆の国市) □武井雄一郎(大阪市) 自戦記/西山嵩人

 今回、伊豆名人になりました西山嵩人と申します。10月1日ベイステージ下田で行われました、第24回伊豆地区将棋大会決勝戦の自戦記を書かせていただくことになりました。よろしくお願いします。

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 私はもともと三重県出身で、伊豆に来たのは今から約3年前になります。普段、出無精なこともあってか、下田に行くのは今回が初めてでした。苦労して天城越えを果たし、その先に見える海岸線の美しさと磯のいい香り…。と、まるで観光客のような感想を残しつつ、会場に到着しました。

 会場では、たくさんの人が和やかに談笑していましたが、対局が始まるとムードは一転。緊張感に包まれたように感じました。序盤から工夫してくる方が多く、それに苦戦しつつも決勝に駒を進めることができました。決勝の相手は武井雄一郎さん。以前一度お話したことはあるのですが、対局は今回が初めてです。

 戦型は相掛かり。7手目、すぐに飛車先を交換せずに■3八銀が最近多い指し方(途中図)。相手の形を見てから飛車の位置を決めようとしています。以下、□3四歩■2四歩□同歩■同飛□8六歩■同歩□同飛■8七歩□8四飛■2八飛で互いの飛車の位置が決まりました。

 ここからしばらく駒組みが続くのですが、後手は自分から角交換をしたり、2手かけて□8一飛と引いたりなど、手損を重ねています。最初は、こちらが少し指しやすいのかと思っていたのですが、はっきりいって甘かったです。後手の8一飛と6二金の形が非常に優秀なのです。この形は主に角換わり腰掛け銀で良く指されており、バランスが良く隙が少ないのが特徴です。そのため千日手模様の将棋も多く、手損があまり関係ないのです。

 こちらとしては、なんとか手得を生かしたいところなのですが、難しい。事実、私はここからの駒組みに四苦八苦します。

■2六歩  □8四歩

■2五歩  □8五歩

■7八金  □3二金

■3八銀(途中図)

      □3四歩

■2四歩  □同歩

■同飛   □8六歩

■同歩   □同飛

■8七歩打 □8四飛

■2八飛  □2三歩打

■7六歩  □9四歩

■9六歩  □7二銀

■4六歩  □6四歩

■4七銀  □6三銀

■3六歩  □7四歩

■6八玉  □7三桂

■5八金  □6二金

■5六銀  □8八角成

■同銀   □2二銀

■7七銀  □4二玉

■7九玉  □8一飛

      (指了図)