第24回伊豆地区将棋大会 伊豆名人戦決勝(下)

 ■西山嵩人(伊豆の国市) □武井雄一郎(大阪市) 自戦記/西山嵩人

 後手が□1八歩と指した局面で、■同歩には□1九角が狙いと思われます。以下、■2九飛□4六角成■同金でも先手十分だとは思いますが、ここはもっと明確に良くしたいところです。

     ◇……………………◇

 実戦の■2四歩が痛打。□同歩の一手ですが、■同飛が銀取りと■2三歩の両狙いで受けがありません。以下、□4五銀■同銀□2三歩は非常手段ですが、冷静に■2八飛と引いておけば、次に■3四銀や■3二銀などがあって攻めが切れない格好となりました。こちらの囲いが手付かずなのも大きく、ここで先手優勢がはっきりしました。

 この後は、こちらが一方的に攻め込む展開になりましたが、後手も馬を引き付けて粘り強く指します。特に、□2一歩がまったく見えておらず、焦りました。秒に追われながら指した次の手、■3五桂が本局で一番印象に残っています。勝ちにいくよりも負けにくい手を選ぶあたりが、良くも悪くも自分らしいなと思います。はっきりいって筋の悪い手ですが。

 その後も着実に攻めをつなげ、勝ち切ることができました(投了図)。投了図以下は、□6一玉■7一飛□5二玉■5一飛成までの詰みです。

 本局を振り返ると、序盤から中盤の仕掛けにかけて非常に難しく、どう指せば良かったのかいまだに分かりません。特に8一飛と6二金の形は今後もさまざまな戦型で現れそうなので、対策を考えないといけません。

 最後に、私が楽しく将棋が指せるのも青野照市先生や八代弥先生、伊豆新聞社、運営に携わった支部の皆様のおかげです。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

 一つ心残りなのが、帰るころには売店が閉まっており、お土産が買えなかったことです。きっと、「また下田に遊びに来いよ」と、いう出無精な私へのメッセージなのでしょう。また遊びに行きます…たぶん。

■2四歩  □同歩

■同飛   □4五銀

■同銀   □2三歩

■2八飛  □9五歩

■3四銀  □2四桂

■4三歩  □1七角

■3八飛  □3七歩

■同飛   □2六角成

■3九飛  □3六歩

■2五歩  □3三桂

■2四歩  □同歩

■2九飛  □5三馬

■2四飛  □2一歩

■3五桂  □3七歩成

■4二銀  □同金

■同歩成  □同玉

■4三金  □同馬

■同桂成  □5一玉

■3五角  □6二銀

■4四角打 □7二金

■5三成桂 □8二飛

■6二成桂 □同金

■7一銀  □5三桂

■8二銀不成□4七と

■2二飛成 □同歩

■3三角成 □4二歩

■4三桂(投了図)

まで119手で先手の勝ち

 【図版】指始図(□1八歩打から)

 【図版】投了図(■4三桂まで)