第21回 韮山高校同窓会囲碁大会(上)

 ■黒/伊藤博五段(高12回・ 定先コミなし) 白・川口勝六段(高7回) 観戦記/米山則夫(高30回)

 いよいよ今年最後の掲載になりました。今回は韮山高同窓会が毎年開催している囲碁大会の模様を2回にわたってご紹介します。

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 今年は、10月9日の「体育の日」に開催し、48人の参加がありました。例年通り3クラスに分かれてのハンディ戦となりましたが、子どもたちの参加がなかったことは少し残念です。

 大会当日、私は休む間もなく動き回っていましたが、その中で三島市大場の鈴木芳哉さん(高31回)が大会運営に毎年協力してくれることには感謝しています。書道の塾を開いているため祝日は忙しいのに、その合間の限られた時間だけでも協力いただけたことには頭が下がります。

 前置きはこの位にして、今回紹介する対局者をご紹介します。

 この対局は高12回卒の伊藤博五段と、高7回卒の川口勝六段の対戦です。申告により伊藤さんの先番で、コミはありません。また、両者の合意により時計は使用しませんでした。

 それでは、対局をご覧ください。打ち出しから白黒共に丁寧な打ち回しをしています。おそらく新聞掲載を意識しているのでしょう。黒23のヒラキが二間なのを見て白は24とコスミつけ、その後白30から黒石を右辺に押え込んでいきました。対する黒は39から黒47、黒49と下辺の模様を広げる戦法に出ました。ここまで白黒共に模範的な打ち方をしています。上辺、黒59から67までの進行で、黒は右上に約30目の確定地ができました。

 その後、黒71に対し白は72と打ち、下辺の模様を消しに行きました。白74の後、黒の伊藤さんはしばらく考慮時間を取って考えています。私は傍らで、中央の白と上辺の白とを分断したいなと思っていたら、やはり黒は75と打ちました。私はこの辺りから、自然に見入ってしまいました。

 途中、黒87に白が88と押さえたため、黒は89と白の2目を取りました。これで中央の黒の一団が安定したと同時に、中央の白石が被告になったのです。白の川口さんは上辺の白との連絡を重視したのでしょう。

 さらに黒は99と中央の白石に迫ります。白も「中央の黒石だってまだ薄いぞ」との主張でしょうか、楽しい展開になってきました。

 その後打ち進み、左上隅でコウが発生しましたが、黒は119まで無難に立ち回り、白も120と中央の白石のサバキにいきました。さてこの後はどのようなことになるのでしょう。この対局は最後まで予断を許さない展開でしたが、それも次回掲載譜で説明します。

※次回は12月30日2面に掲載します

 【図版】第1譜(1~120)