車椅子用連動ブレーキを確認する小柴さん=函南町のKS設計工業

 ■車椅子用連動ブレーキシステム 「安全、負担軽減」願い

 函南町のKS設計工業(小柴重喜社長)が開発した左右のブレーキが連動して作動する車椅子用連動ブレーキシステムは、多くのメディアに取り上げられて話題になった。「利用者の安全や介護士の負担軽減のため、車椅子メーカーと協力して普及させたい」と期待する。

 同システムは、「大手メーカーは作ってくれない」という介護施設の要望を受けて開発した。掛け忘れによる転倒防止などの効果がある。小柴社長(58)は「製品の一つの部品でしかないために売ることは難しいと思ったが、自分ならできるという確信があり商売抜きでチャレンジした」と振り返る。

 その結果、三島信用金庫の「第7回夢企業大賞」で最優秀賞(ルーキー)を受賞。9月には国際介護福祉機器展に出展し、車椅子メーカーや介護職の関係者らの関心を集めた。

 製造技術はあるが、設計ができない下請け企業が多いと考え、開発設計担当をしていたメーカーを退職して独立。現在は、さまざまな種類の板金設計や設備設計に携わる。

 現時点で同システムの受注はまだないが、小柴社長は「車のブレーキが左右ばらばらはありえない。簡単な操作で安全なブレーキシステムを全ての車椅子に付けることが願い」と話す。

 【写説】車椅子用連動ブレーキを確認する小柴さん=函南町のKS設計工業