SPS熱海囲碁クラブ特選譜(上)

 ■黒・大川清(五段)白・小原稔雄(六段) 解説・太田次伸(元伊豆本因坊)

「隅の折衝」

 年が明けて少し日数がたちましたが、本年もよろしくご交誼下さるよう願います。

 本日からはSPSクラブでの一局を見ていただきます。

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 小原さんは熱海囲碁協会の会長で、会社でも会長として現役で忙しく活動されておられる方です。

 大川さんは5年近くに商売を離れて、最近は旅行や囲碁に取り組み、住まいの地区の重鎮です。

 さて、実戦は黒が右下に打つと、白は早速2とカカリからの定石の一型で始まりです。

 左上の白16の高いカカリには、黒は19の一間トビで対応したい。

 右上での黒の27は中央を意識した着手で、白28のケイマに黒29は気合の手でしょうか。白30の三々のコスミに対して、黒は31と押さえた時に白は32と一間トビは当然これもあるが、筆者は通常あまり形は良くないが、この形では14の一路左に打っています。

 そこで黒は33では「ケイマにツケコシ」ありで、参考図1のごとく、黒1に打ち、白2、黒3に白4のワタリとなるが、白は眼形が薄く、黒は5などに打つでしょう。そこで白は参考図2のごとく、黒1には2から打つ型にすると以下黒13までと中央が厚くなり好ましい。参考図1の型は、黒から少し後に参考図3のごとく、黒1のハネから打ち、そこでの黒5のツギは大きな手で、さらに後に黒Aとして白Bの取りに隅をCのハネが、黒から19の二のコウをみられて、白の負担が大きいのです。

 【図版】第1譜(1~34)

 【図版】参考図1、2、3