社員に指示を出す稲葉社長=伊東市音無町の伊豆介護センター

 ■地域の要望に応える

 地域密着を基本とし、広域展開はしない。「モノを売るのではなく、地域に役立つため、合理的で質の高いサービスの提供を心掛けている」からだ。利用者から要望を聞き、それに応えるよう事業を展開してきた。

 10年間勤務した商社を辞め、地元へ戻ったのは恩返しの意味合いもある。「地域の人に支えられて育った。介護はそうした人たちへの恩返しになり、仕事としてもできる」と介護サービスを始めた。

 社員を大切にし、子育て中の人などが働きやすい環境も整えた。「子どもが学校に行っている間だけ働く人もいる。休暇を取りやすいよう人員にも余裕を持たせている」。子育てへの補助、消防団やPTAなど地域活動も奨励する。会社は22年連続で増収という。

 「誰でも年を取る。今、お年寄りを大事にすれば、今後も大事にしてもらえる。だから今、頑張れるんです」。国の会議の委員を務めるほか、各地で講演を行うなど、忙しく動き回る日々を送る。

 ◇伊東市音無町5の6〈電0557(36)9069〉。1996年2月設立、社員330人。ケアマネジメント、ホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイ、グループホームなどを展開。

 【写説】社員に指示を出す稲葉社長=伊東市音無町の伊豆介護センター