取り扱う商品について語る茶田社長=熱海市西熱海町

 ■地元同業者と生き残る

 奈良県出身の祖父が戦後、渚町で始めた材木店が前身。父が昭和30年代初めに割り箸店にし、取り扱う品を増やしていった。「小さいが旅館用品の総合商社的な会社」と自負する。伊豆東海岸を中心に近隣地域の宿泊施設や飲食店、介護施設、病院などを顧客に持つ。

 高校卒業後、大阪のタオルメーカーでの約4年にわたる修業を経て家業に従事。2005年に継いだ。商品に関する知識や情報を得て、客に伝えることを心掛けてきた。「50歳の手前で地域とのつながりを考えるようになり、商売に対する意識と会社の業績が変わった」と振り返る。東日本大震災被災地支援など地域活動に取り組む中で縁を得、信頼関係が生まれ、仕事へとつながることもあった。

 「後継者の問題はあるが、地元の同業者とのつながりを大切に、共に生き残っていきたい。これからもこつこつと真面目にお客さんと向き合い、信頼関係を築くことを大事にしたい」と力を込める。

 ◇熱海市西熱海町1の19の46〈電0557(82)6345〉。吉野屋割箸店から1969年に有限会社とし、社名を吉野屋商会に変更した。従業員5人。割り箸、タオル、歯ブラシなど、各種旅館ホテル用品の卸販売を行う。

 【写説】取り扱う商品について語る茶田社長=熱海市西熱海町