最新機器と手作業でボルトの穴開け加工などを行うカキサワ製作所=伊豆の国市原木

 ■ボルトなど穴開け加工 製品、自動車メーカーで採用

 伊豆の国市原木の金属加工業「カキサワ製作所」(碓井尋行社長)は、ボルトやピンへの穴開け加工や緩み止め加工などを行っている。素早く丁寧な仕事が評価されて受注が増えたため、補助金を活用して新規設備を導入。従来の手作業と最新機器の両方で、ものづくりを支えている。

 同社は1989年、ねじの緩め止め加工の会社に勤務していた碓井社長の父が独立して創業した。碓井社長(43)は2代目で、昨年7月に法人化し、現在は従業員20人を擁する。

 主力の穴開けは、ボルトの六角部分から軸部分まで希望の位置、大きさで加工する。ナイロン玉を使った緩み止め加工の依頼も多い。ボルトにナイロンの玉を埋め込むことで、引き抜かなければ繰り返し締めることも可能だという。

 碓井社長は「要求される精度に対応していくことが重要。電気自動車などで、部品が変更になったときのことも考えなければいけない」と話す。

 農機具や電化製品などのボルトの緩みや金属の切削加工など、個人の要望にも気軽に相談に応じている。碓井社長は「町工場がやっていたような職人の技術の継承も大切。機械化と手作業を組み合わせながら事業の拡大を図っていきたい」と力を込めて話す。

 【写説】最新機器と手作業でボルトの穴開け加工などを行うカキサワ製作所=伊豆の国市原木