八代杯伊豆地区最強戦将棋大会A級決勝戦(上)

 ■大槻亮太(三島市・高2) □北大生(はるき)(富士市・中1) 観戦記/小池定栄(日本将棋連米伊豆市区支部連合会会長)

 今年は例年になく寒波が停滞し、梅などの開花が遅れ大仁梅林、狩野川土手の城山桜(河津桜)もつい先日満開となり、左岸にびょうぶのごとく連なる城山の岸壁に高校生が奏でる大太鼓がこだまし、花見に訪れた観光客を魅了した。

 第4回を迎えた八代杯伊豆地区最強戦将棋大会は伊豆各地から強豪が集い、県外者や、ちびっ子将棋ファンも大勢参加し、昨年と同じ韮山時代劇場で盛大に開催されました。

 伊豆地区では今は亡き間宮純一六段(大仁出身)以来のプロ棋士である、新鋭八代弥六段に対し、伊豆一円の将棋ファンが棋界での活躍を期待、激励し皆でもり立てよう、という趣旨の記念大会で、県内屈指の大会へと発展しつつあります。

 今大会はA級戦、B級戦、C級戦の3クラスに分かれ熱戦が展開されました。

 A級戦は3連勝中の両者、優勝者に贈られる八代杯、伊豆新聞本社杯、賞状、賞品と、他の大会では見られない豪華さ。決勝にふさわしい対局席が設けられ開始された。

 振り駒の結果、■大槻□北に決まり、両者闘志を胸に静かに■5六歩と初手を指す。■中飛車戦法をあらかじめ決めていたかのように、何の戸惑いもなく手順を進めていく。一方□もそれに対応した玉の囲と左辺へ玉を移動し、お互いやがて激突するだろう筋から玉を遠ざけ布陣を整えるための指し手が続く。

 序盤では上段者ほど激しい駒のぶつかり合いが少なく、遠大なる構想を持って着々と駒を進める。

 ■は5筋の5七銀を繰り出し5四の地点で主導権を狙った。□も6四歩6五歩から6四銀と繰り出し、さらに7四歩から7五歩とし、同歩同銀と進局すれば、5筋対7筋の戦いが予想される局面になるかもしれない。

 両対局者序盤の優位を確保したい局面である。

■5六歩  □8四歩

■7六歩  □6二銀

■5八飛  □4二玉

■5五歩(第1図)

      □8五歩

■7七角  □3二玉

■6八銀  □3四歩

■5七銀  □5二金右

■4八玉  □3三角

■1六歩  □2二玉

■3八玉  □4四歩

■2八玉  □4三金

       (第2図)

 【図版】第1図(■5五歩まで)

 【図版】第2図(□4三金まで)