熱海梅まつり囲碁大会 決勝戦譜無差別級(中)

 ■黒・渡辺茂樹七段(三島市・ 先番6目半コミ出し) 白・江面雄次七段(清水町) 解説/太田次伸(元伊豆本因坊)

 ・両者見事な応接

 梅まつり大会での参加者を地域別に見ると、東は茨城、埼玉、千葉、神奈川の各県と、東京都からであり、西は浜松市、山梨、三重からも参加くださり、大会の前日、または当日にかなりの方が熱海温泉に宿泊されたようで、主催側としては誠にうれしいことです。

 さて、実戦の方は本日の起手は黒の手番で、右辺に41と切りを入れて、白42と交換しておいて、下辺に黒43として、白の応手を聞いて左下隅三々に45とする。ここも大きな手であり、白手抜きは5の十八、または黒から52へ打たれてはたまらない所であり、白の手段が注目され、白は46へノゾキにする。通常この形は51のツギであるが、黒47はこの場面での着手であり、白48には49で応じ白50のアタリには51ツギであり、そこで大事な箇所である白52とする。ここでの応接は両者見事なもので、次の黒は53とアタリをしてから55は、黒白根拠の要点。

 そこで白は下辺に56をキカして、左辺に58の肩ツキは黒模様に対する常用手である。左辺の黒が二間ビラキによる。

 次の黒は58の一路下の押しか、実戦の59にして白60ならば61のケイマで一団の攻めをみる展開となる。白の62は大事な箇所。

 次の黒はどこに打つものかとみるに、上辺に65として白の着手の打診であり、白は黒に調子を与えない66の下りとした。

 そこで黒は上辺に67は好点。次の白の左辺に68の押さえも大きな手であり、さすれば黒は左上に69はヒラキヅメに当たる白の根拠を与えずとした着手である。

 このあたりはさすがな両雄の石運びで、間然たるもので、黒白ともに難しい局面と言えるでしょう。

 この後は左辺白の一団の、黒からは攻め、白はシノギであり、左上隅の黒は大ゲイマジマリで少し隙ありとも言える。

 そのあたりが攻防の要点である。

 【図版】第2譜(41~69)