施主の「やすらぎ」を第一に考え仕事に取り組む稲村社長=伊豆市本柿木

 ■施主の「やすらぎ」第一

 自らの考えを凝縮させて考えたキャッチコピーは「やすらぎを創造する技と心」。「打ち合わせを進める中で、何を求められているのかを引き出し、提案できるようにしたい。新築は施主にとっても大きな仕事。『出来上がるのが楽しみ』と言ってもらえる家を一緒につくりたい」

 子どもの頃は職人たちに「若棟梁(とうりょう)」と言われるのが嫌だった。県立修善寺工業高(現伊豆総合高)から東京の建築関係の専門学校へ進んだものの、時代はバブル真っ盛り。起業も視野に入れ、都会でさまざまな仕事を体験した。25歳の時に家業を継ごうと決心してからは、1級建築士の資格を取り、会社を法人化した。

 木造の一般住宅をメインに新築や改装、修理などを手掛ける。大手メーカーも改装に力を入れる時代。「『大手には頼めないから』と細かい依頼を受けるとうれしい。ニッチ(隙間)なところにも取り組んでいきたい」と力を込める。

 ◇伊豆市本柿木757の1〈電0558(87)1252〉。1995年8月に法人化。大工から独立して父親が起こした稲村建築時代から数えると足かけ60年になる。社員は夫婦2人だけ。

 【写説】施主の「やすらぎ」を第一に考え仕事に取り組む稲村社長=伊豆市本柿木