日米の国旗を掲げ、華やかな公式パレード=前回の第78回黒船祭

 下田市最大の観光イベント「第79回黒船祭」が18~20日、幕末開港の史跡が残る中心市街地を中心に開催される。式典やパレードなどの公式行事に加え、開国市、下田条約再現劇、音楽会、花火大会など多彩な催しが繰り広げられ、開国の街は黒船祭一色に染まる。

 ■20日まで多彩な催し花火大会の規模拡大

 来年の本番をはさみ前後3年間に及ぶ大型観光宣伝「静岡デスティネーションキャンペーン(DC)」のメイン行事の一つに位置付けられ、今年は花火大会を拡大する。

 1934(昭和9)年に始まった伝統ある日米友好イベント。在日米国大使館・領事館、米海軍、日米協会、外務省、自衛隊、海上保安庁などの関係者を招待し、交流する。

 祭典は18日、米派遣艦への儀礼訪問と、ペリー上陸記念公園での献花式で開幕する。今年はペリーの出身地である米ニューポート市の姉妹都市提携60周年にあたり、献花式に続いて60周年記念式典を開く。

 ペリー艦隊の乗組員らが眠る玉泉寺では米海軍主催の墓前祭が営まれる。

 人気の米海軍第7艦隊音楽隊の演奏会は、下田東中、玉泉寺、街中の開国市ステージの3カ所で開かれる。市街地では、グルメや雑貨などの開国市がオープンし、3日間にわたり来場者をもてなす。

 夜は下田湾で海上花火大会。例年より予算をアップし、約1600発を打ち上げる。黒船祭オリジナルの海上スターマイン5発と、ラスト5分間で集中的に打ち上げるフィナーレが目玉だ。

 19日は、メイン行事の記念式典と公式パレードが行われる。記念式典は下田公園開国広場で花輪奉献、主催者式辞、来賓祝辞、日米親善絵画コンテストの表彰式などがある。

 続く公式パレードは、約500人が目抜き通りを行進。日米の国旗を掲げ、オープンカーや音楽演奏などで華やかに盛り上げる。

 日米和親下田条約が締結された了仙寺では、条約再現劇をはじめ、下田芸妓(げいぎ)による踊り、着物のファッションショーが行われる。

 市民文化会館では、駐車場で姉妹都市・群馬県沼田市の沼田踊り、花みずき会の踊り、黒船音頭、豆州白浜太鼓、大ホールでジャズオーケストラ、第7艦隊音楽隊、海上自衛隊音楽隊が出演する黒船サンセットコンサートが催される。

 日没後、まどが浜海遊公園では、迫力満点の河内手筒花火が披露される。

 最終日の20日は、目抜き通りで「にぎわいパレード」が行われる。音楽隊やドリル隊に加え、条約再現劇出演者やご当地キャラなどが参加し、自由な雰囲気でにぎわいを演出する。

 市民文化会館駐車場では、コンサート、再現劇、ダンス、よさこい踊り、道の駅・開国下田みなとでは朝日子供太鼓、日米親善綱引き大会が行われる。

 このほか、海上保安庁の巡視船、海上自衛隊の掃海艇の一般公開、姉妹都市交歓絵画展、日米親善ビーチバレー・ビーチサッカー大会、シーカヤック体験、サーフィン大会など盛りだくさんの催しが予定されている。

 ■開港80周年1934年にスタート 米ニューポート市と58年に姉妹都市提携

 黒船祭は、開港80周年を記念し1934年に始まった。53年に下田公園にペリーとハリスの開国記念碑を除幕した。

 58年には米海軍の空母「ホーネット」と潜水艦「キャットフィッシュ」が参加。この年にペリーの生誕地・ニューポート市と姉妹都市提携した。

 60年に日米修好通商100年を記念し、日米修好の碑を除幕。66年、ペリー上陸記念碑を建立。79年6月には現職のカーター米大統領が来訪した。

 2004年に下田開港150周年を迎えた。14年に日米友好の木ハナミズキを植樹した。前回17年、ペリーの子孫が05年以来12年ぶりに参加した。

 太平洋戦争で1941年から6年間中断し、47年に再開。直前に伊豆半島沖地震が発生した74年と、東日本大震災が発生した2011年に中止となった。

 【写説】日米の国旗を掲げ、華やかな公式パレード=前回の第78回黒船祭