第79回黒船将棋大会名人戦決勝(上)

 ■田尻隆司(相模原市) □乾渉(下田市) 自戦記/乾渉

 ゴールデンウイーク中盤の5月3日に道の駅・開国下田みなとで黒船祭協賛将棋大会が開催されました。私自身この大会には初めて参加したのですが、驚いたのがそのレベルの高さです。元全国アマ名人数名を含め、伊豆地区のみならず県外からの参加者もおり、大会の規模の大きさを感じました。

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 この大会は各クラス5位までに入賞すると、水揚げされたばかりの下田名物キンメダイをはじめ、豪華海鮮グルメが贈られ、黒船名人には「黒船チャンピオンベルト」という将棋の大会では非常に珍しいベルトが贈られます。

 黒船名人戦のクラスは全4対局。3局目までを3連勝した者同士での決勝となりました。決勝の相手は昨年の優勝者田尻さん。元全国アマ名人でもあり、胸を借りるつもりで臨みました。

 序盤は相振り飛車模様の出だしから先手が角道を止めた居飛車を採用する展開。経験があまりない形で作戦負けを招きます。

 ■6五歩、■7五歩と二つ位取りを許したのが良くなく、左銀が使いづらくなってしまいました。代替案として例えば、途中図において□7四歩と位取りを阻止し□7三銀左とこちらに左銀を使うなどとすべきでした。位を二つ取り大模様を張る先手には指したい手が多く、手をこまねいていると後手がどんどん悪くなってしまいます。

 多少苦しいのは覚悟の上で□6四歩~□3六歩と歩をぶつけて動いていきます。

■7六歩  □3四歩

■6六歩  □3二飛

■5六歩  □3五歩

■4八銀  □6二玉

■6八玉  □9六歩

■9四歩  □7二銀

■7八玉  □7一玉

■6八銀  □4二銀

■6五歩  □4四歩

■6七銀  □5二金左

■6六角  □1四歩

■1六歩  □3四飛

■7七桂  □3三桂

■8八玉  □5四歩

■7八金  □5三銀

■5八金  □6二銀

■8六歩(途中図)

      □3一角

■7五歩  □6四歩

■7六銀  □3六歩

■同歩   □同飛

■6七金右 □5五歩

■3七歩  □3四飛

■5五歩  □3六歩

      (指了図)

 【図版】途中図(■8六歩まで)

 【図版】指了図(□3六歩まで)