結核罹患率の比較

 結核と聞くと「昔の病気」と思われるかもしれませんが、わが国では、今でも1日に50人の新しい患者が発生し、5人が命を落としている重大な感染症です。

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 結核は、結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。患者のせきやくしゃみで菌が空気中に飛び散り、周りの人が直接吸い込むことでまず感染します。

 ただし、結核に感染しても必ず発病するわけではありません。通常は免疫力により菌の増殖が抑えられ、休眠状態になります。しかし、加齢や合併症等により免疫力が低下した時に発病することがあります。

 県熱海保健所管内(熱海市・伊東市)は、全国や県に比べて罹患[りかん]率※が高い状況です(別表)。また、2016(平成28)年中に新規登録された患者は、全員65歳以上であり、高齢者の方は特に注意が必要です。

 2週間以上、せきやたんが続くときは、医療機関を受診しましょう。高齢者の特徴として、発熱、食欲低下、体重減少、体のだるさなどから結核と診断されることもあります。

 早期発見は本人の重症化を防ぐだけでなく、大切な家族や周りの人への感染拡大を防ぐためにも重要です。結核に限らず、せきが出るときはせきエチケットを心掛けましょう。

 また、赤ちゃんは抵抗力が弱いため、遅くとも1歳までにBCG接種を受けて予防することが大切です。

※結核罹患率 人口10万人当たりの1年間に新たに結核と診断された人の割合

【県熱海健康福祉センター(熱海保健所)医療健康課・白砂詩織 電0557(82)9126】