第三者による承継は、M&Aと呼ばれています。M&Aは、企業の合併や買収を言います。第三者による承継にあたる、中小企業の合併や買収が近時、増加しています。

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 M&Aのメリットとしては(1)親族や従業員の中から後継者が見つからないときに、広く対象者を探すことができる(2)会社の廃業を回避でき、雇用を維持できる(3)株式売却代金などにより、経営者の引退後の生活資金が確保できる(4)買収する側にしても、事業を幅広く探し出し、必要な事業だけを入手することができ合理的である―などがあります。

 デメリットとしては(1)買い手が見つかるまでに時間がかかる場合がある(2)売る側、買う側双方にとり、仲介業者の報酬などコスト負担が重くなる場合がある(2)経営理念や企業風土の違いなどから、売却した事業と買い手企業との間でシナジー(相乗効果)が生まれず経営状態が悪化する場合がある(3)買収後、従業員と買い手企業の相性が合わず、離職者が多く発生してしまう場合がある―などがあります。

 次回は、M&Aの方法について説明します。

(小田原市・伊奈綜合法律事務所、伊豆の国市出身)