第1譜(1~50)

 ■黒・相川東三(伊豆の国市) 白・鈴木 国夫(函南町) 観戦記/宗像克典(日本棋院伊豆支部長)

 今年も恒例の函南町文化祭が行われ、囲碁部門も函南町囲碁クラブのみなさんのご協力をいただき、西部コミュニティセンターで大会が開催されました。今回は台風24号が接近中だったために外出をためらわれた方が多かったせいか、例年に比べ参加者が2割程度減少してしまいましたが、会場ではお構いなしに熱戦が繰り広げられました。

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 対局者はお二人とも高齢ではありますが、いたって元気はつらつな碁を打たれます。鈴木さんは昨年もこの大会で優勝されて棋譜も掲載されました。相川さんは御年97歳!!しかも、気力体力そして棋力も衰えず、介護も介助も無用な健康生活を送られています。秘訣(ひけつ)をお聞きしたいものです。

 局面は黒15にカカりましたが、黒7が三線にあるので盛り上がりがないことから先に33にカカりたい感じです。もし白36にうけてくれるなら黒は34またはその右に構えて模様スケールが大きくなります。

 左下は黒21に押す相川さんらしい打ち方。というのは今ではあまり打たれなくなった(古風な)定石だからです。定石にも流行があり、同時にそれは相川さんが定石をよく勉強してきたという証拠でもあります。

 白28では29に引っ張り出して黒を攻めるのもあり、このほうが鈴木さんらしいのですが棋譜をとるといわれて緊張されたようです。白38では白14がすでにあるのでAに打ち、左下の厚みと相まって白模様を大きくするのもありそうでした。黒39はBなら定石ですが、二線に石が行くのを嫌ったのでしょうか、包囲が薄いのを承知で逆に白34を圧迫しにかかりました。

 【図版】第1譜(1~50)