東大樹芸研職員(右)から3本の苗を受け取った高校生たち=南伊豆分校

 ■東大樹芸研から3本譲り受け

 県立下田高南伊豆分校(綾部信明校長)が、本州初となるカカオ苗の無加温越冬に挑む。カカオは年平均気温27度以上の地域で生育する熱帯植物で、国内では小笠原諸島などの離島と温室でしか結実の実績はないという。14日に東京大樹芸研究所から別々の品種の3本を譲り受け、3年生有志が無加温のハウスで栽培を始めた。

 苗は2年目の実生が2本と、5年目の接ぎ木が1本。フォラステロ種とトリニタリオ種がある。分校での越冬は鉢植えのまま、ガラスハウスにビニールを重ねるなどして行う。ハウス内は日中暖かいが、冬季は5度ほどまで下がるという。

 栽培メンバーの一人土屋温樹君は「小まめに観察し樹芸研の話を聞いて進めたい」とし、成功した際は「カカオを商品化し分校のブランド品として売りたい」と話した。

 町は10月に東大と農業研究などの連携協定を結んでおり、苗受け渡しには岡部克仁町長や複数の町議が出席した。岡部町長は「無事越冬し町の活性化に寄与することを期待している」と述べた。

 樹芸研は加納の温室で温泉熱を利用しカカオの結実に成功している。町内では数年前に下賀茂熱帯植物園も樹芸研から苗3本を譲り受け温室で栽培している。

 【写説】東大樹芸研職員(右)から3本の苗を受け取った高校生たち=南伊豆分校