第1譜(1~32)参考図1・2

 ■白・小原稔雄六段 黒・菊地裕四段 解説/太田次伸(2子・元伊豆本因坊)

 ・隅の変化

 本日からは熱海囲碁クラブでの一戦を見ていただきます。正月も少し経過しましたが、本年もよろしくご交誼くださるようお願い致します。

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 今局は小原稔雄さんと菊地裕(ひろし)さんとの2子局です。

 実戦の白の上辺での3から5の構えに、次の黒は左上にシマリで打つか、右下隅に向かうかが普通であるが、黒は右上に6とする。この手も非常に大きな手で、隅を守りながら上辺への打ち込みをみた着手です。

 白は左上に7のカカリとしたが、4の三なら普通で白の7は趣向でしょう。黒8の受けに白は9にして黒は10と冷静にノビで打ったが、黒Aにハネ白Bに黒Cとするのもある。

 次に白は左下に11のカカリで打ち、黒は12のハサミにしたので左下隅での両者の折衝となる。実戦の進行以外には参考図の1は黒2の位置が少し不満であり、参考図2は黒14として白15で一区切りであり、隅の打ち方はいろいろあり、両者の思惑があるので、どの定石に進展するかはそれぞれである。

 手順は進行して白は19の肩ツキから進出する。黒20の守りは必要です。

 気合の一着白23には、黒28に単にトビ、白Dには黒Eと守る位でしょう。

 黒32では14の十七なら普通ですが、白は一間シマリか、小ゲイマシマリに打つと思われるので、それを嫌ったのでしょうが、石の安定感には欠ける手です。

 【図版】第1譜(1~32)

 【図版】参考図1・2