腹横筋を鍛え腹腔内圧を安定させ腰痛を予防しよう

 今回のテーマは腰痛予防です。私たちの遠い祖先は進化の過程で直立二足歩行を勝ち取りました。このことにより腰への負担が大きくなり腰痛に悩まされることにもなってしまいました。

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 少し身体の構造のお話をします。私たちの身体は実は空洞になっており、その中に大事な臓器が納まっています。上の空洞から順番に頭蓋腔、胸腔、腹腔、骨盤腔という具合です。その中でも腰部の安定に関連する場所が腹腔です。この腹腔には腹腔内圧という圧力が掛かることで腰椎を安定させています。腹腔内圧を適正な状態に保つために働いている筋肉は、腹横筋[ふくおうきん]という筋肉です。腹横筋は腹部の深いところにある小さな筋肉です。

 仰向けの姿勢から上体を起こす腹筋運動を行うことも否定しませんが、まずは腹横筋を鍛えることから始めてみてはいかがでしょうか。それでは方法の説明をします。姿勢は立っていても、椅子に座っていても、寝ていても、どのような姿勢でも構いません。

 鼻から大きく息を吸って腹部を思いきり引っ込めてください。引っ込めた状態のまま息を吐き、次に下腹部に手を当てて息を吐きながら下腹部も思いきり引っ込めます。そのまま声に出して10数えます。呼吸を止めないように行ってください。これを繰り返し行います。無理のない回数で構いません。大事なことはできるだけ毎日行うことです。

【県総合健康センター所長=指定管理者シンコースポーツ・木本愛郎 電055(973)7000】

 【写説】腹横筋を鍛え腹腔内圧を安定させ腰痛を予防しよう