マンションでは管理が重要となります。管理をおろそかにすると、マンションの運営に支障を来たし、建物や設備の劣化も進むためです。

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 管理の物理的対象は建物の共用部分、区分所有者全員が共有する敷地・付属施設です。管理の内容としては廊下や階段などの清掃、電灯などの備品の点検・交換や補修、受水槽の保守・点検などから、外壁タイルの補修や張り替え、屋上防水工事などの大規模修繕、管理費の徴収・出納・会計、管理規約の改正など多岐にわたります。

 管理の主体は管理組合となります。管理組合とは、区分所有者全員が構成員となり、マンションの建物、敷地、付属施設の管理を行う団体または法人です。

 管理組合が法人化していれば、管理組合法人の代表者が管理を執行することになります。しかし、大多数のマンション管理組合は法人化していませんので、団体を構成する区分所有者全員により管理することが原則になります。

 もっとも、上記のようにマンションの管理に関する事項は多岐にわたるため、区分所有者全員で管理するのは現実的ではありません。そこで管理規約の定めで、例えば理事長を管理者に指定し、理事長に管理を執行させることができます。規約に定めがない場合は、管理組合の総会の普通決議で管理者を指定できます。

(小田原市・伊奈綜合法律事務所、伊豆の国市出身)