佃市長から委嘱を受ける大吉慶一郎さん(左)と日月さん夫妻=市役所

 ■ジビエ料理開発、販売

 伊東市の「地域おこし協力隊」の隊員に3日、神奈川県平塚市から移住した調理師の大吉慶一郎さん(32)・日月さん(32)夫妻=富戸=が就任した。市役所で委嘱状交付式が開かれ、佃弘巳市長が委嘱状を手渡した。同市の委嘱は今回が初めて。夫妻はジビエ(野生鳥獣)料理の開発や販売、プロモーション(宣伝)などに取り組んでいく。任期は1年だが、3年まで延長が可能という。

 同協力隊は、人口減少や高齢化が著しい地方で、地域外の人材を積極的に受け入れ定住を図り、地域協力活動を行ってもらうことで、地域力の維持・強化を目指す国の制度。隊員は地場産品の開発や販売、農林水産業従事などに取り組み、活動費の財政支援もある。

 大吉夫妻は平塚市でイタリア料理レストラン経営後、伊東市内のホテルに勤務した。ホテル退職後の昨年8月から自然環境保全活動に取り組む市内のNPOのメンバーとして活動する中で、同協力隊を知った。ジビエ料理に興味があり、料理人の経験を生かした活動に取り組もうと応募した。

 慶一郎さんは「ジビエ料理を提供し、情報発信にも力を入れて地域の発展に尽くしたい」、日月さんは「狩猟に興味がある人を対象にしたツアーや教室を企画して多くの人を呼びたい」とそれぞれ話した。

 佃市長は「町おこしの提案とともに、伊東の素晴らしさも伝えてほしい」と激励した。

 大吉夫妻は、まずはジビエ料理として開発したソーセージなどを移動販売車で提供する計画。今後はワナ猟の資格取得も目指すという。

 【写説】佃市長から委嘱を受ける大吉慶一郎さん(左)と日月さん夫妻=市役所