県知事選が8日告示され、バルセロナ五輪柔道女子銀メダリストで新人の溝口紀子候補(45)=無所属=と3期目を目指す現職の川勝平太候補(68)=同=の2人が届け出を行い、選挙戦がスタートした。投開票は25日。静岡市内で開かれた出陣式で、溝口氏は「今回は単なる選挙ではなく革命。静岡を変えたい」、川勝氏は「世界に羽ばたく静岡県にしていこう」と声を張り上げた。期日前投票は9日から行われる。

 今後4年間の県政のかじ取り役を決める選挙。2期8年の「川勝県政」の評価が問われる。新知事の任期中には、伊豆市が自転車競技会場となる東京五輪・パラリンピック(2020年)やわが国最大のJRグループ観光宣伝「デスティネーションキャンペーン」(19年)もあり、観光振興にどうつなげていくかも注目される。

 7日現在の県内の選挙人名簿登録者数は310万7419人(男152万4306人、女158万3113人)で、満18、19歳は6万9753人(男3万5920人、女3万3833人)。伊豆地区(7市6町)の選挙人名簿登録者数は51万7892人(男24万8889人、女26万9003人)、うち満18、19歳は1万599人(男5473人、女5126人)。

 ■溝口紀子候補(45)無新 「教育現場から変える」

 溝口氏は午前9時から、静岡市の青葉緑地公園で出陣式を開き、川勝県政を批判して刷新を訴えた。

 遠藤亮平後援会長が「県民の良識が問われる選挙」、前沢侑選対本部長が「県政を県民の手に取り戻そう」などとげきを飛ばした。自民党の宮沢博行衆院議員らが激励の言葉を述べた。

 降りしきる雨の中でマイクを握った溝口氏は「川勝県政2期8年を見ていて、このままではだめだと危機感を持った。とりわけ県教育委員、委員長として教育現場から県政を見ていて、変えなければ静岡の将来はないと感じた。子どもたちの心はすさんで、自信をなくしている。経済面でも中小企業が切り捨てられている」と強い口調で述べた。

 その上で「今回は単なる選挙ではなく革命。市民、県民からの革命。私はジャンヌ・ダルクになりたい。静岡を変えたい」と声を張り上げ、「そのためには皆さんの力が必要。恩返しさせてほしい」と支持を呼び掛けた。

 ■川勝平太候補(68)無現 「世界に羽ばたく県に」

 川勝氏は午前9時半から静岡市の青葉緑地公園で出陣式を開いた。集まった支援者らを前に、2期8年の実績を強調し、3選に向けて第一声を放った。

 選対本部長の岡本護さんはマイクを手に「これからの静岡県は『どうなるか』でなはく、『どうするか』が課題となる。第一歩はこの選挙にかかっている」と呼び掛けた。

 支援者らの拍手を受けながら壇上に立った川勝氏は「2期8年は県民に支えられたおかげである」と前置きし、教育改革、農業改革、行財政改革、インフラ整備に取り組んだことをアピールした。静岡県で2020年東京五輪・パラリンピック、19年ラグビー・ワールドカップが開かれることを挙げ、「大切なことは命を守ること。社会福祉を充実すること。暮らしを豊かにし、ここに住んでいることが幸福だと実感できるよう幸福に満ちあふれた地域づくり。この3点をベースとして、世界に羽ばたく静岡県にしていこう」と支持を訴えた。

 ■立候補者の略歴(届け出順)

 溝口紀子氏(みぞぐち・のりこ)45無新 元静岡文化芸術大教授、元県教育委員長、東京大大学院修了、袋井市浅羽

 川勝 平太氏(かわかつ・へいた)68無現(2) 元静岡文化芸術大学長、英オックスフォード大博士号取得、静岡市葵区安東