バンザイし支援者と喜びを分かち合う中田氏(中央)=南町の事務所(25日午後10時40分ごろ撮影)

 ■投票率 前回上回る47・46%

 小野達也氏の市長選出馬による辞職に伴う県議補選伊東市選挙区は25日、市内24投票所で投票が行われ、即日開票の結果、不動産事務所代表の中田次城氏(52)=諸派元、鎌田=が元市議で珠算塾経営の宮崎雅薫氏(61)=自民新、川奈=を488票差で破り、県議の座に返り咲いた。投票率は47・46%で、2015年県議選を1・65ポイント上回った。

 中田氏は宮崎氏よりも早く5月上旬に出馬を表明した。温泉を生かしたアスリートのトレーニングセンターの誘致、企業誘致による移住促進に加え、「伊東が伊豆半島を活性化する中心地になる」などを訴え、抜群の知名度を生かして序盤からリードした。6年間の「充電期間」があったものの、再構築した後援会が精力的な動きを見せ、民進党も自主的に支援した。県知事選の現職川勝平太氏とも合同で集会を開くなど連携を図って、幅広く支持を獲得した。

 宮崎氏は、伊東の特性を生かした観光・産業の振興などを重点目標に掲げ、支援を求めた。建設や商工団体などの推薦を取り付け、自民党も全面的にバックアップし、公明党も支援した。出馬表明が5月下旬と遅かったことが響き、市内全域にまで浸透することができなかった。

 ■当選者の略歴

 中田 次城氏(なかだ・つぎしろ)52 諸元(2) 不動産事務所代表 元市議 元市議会議長 県立伊東高卒 鎌田

 ■中田氏「代弁者として頑張る」

 南町にある中田氏の選挙事務所では、支援者が事務所内に設置されたテレビで開票作業を見守った。

 午後10時半すぎに「当確」が流れると、「やった」と大きな歓声が上がった。直後に事務所に現れた中田氏は涙を浮かべながら「厳しい選挙だったが、皆さんの励ましで当選できた」と礼を述べた。その上で「代弁者としてしっかり役立てるように頑張っていく」と力を込め、支援者とともにバンザイ三唱で喜びを分かち合った。

 ■宮崎氏「負託に応えられず」 事務所、落胆の声

 広野の宮崎氏の事務所では、「中田氏当確」がテレビから流れると支援者から驚きや落胆の声が上がった。宮崎氏は「追い付いた、追い越した気持ちはあったが、市民の負託に応えられなかった」と敗戦の弁を述べた。

 ■あす当選証書付与式

 県選挙管理委員会は27日、県庁別館2階第1会議室で県知事選と県議補選(伊東市、富士市)の当選証書付与式を開く。県知事選は午前11時から、県議補選は11時半から。

 ■期日前投票 ともに1万人超

 伊東市選挙管理委員会のまとめによると、県議補選の期日前投票者数は17~24日の8日間で1万527人だった。2015年の県議選より、3842人多かった。

 県知事選は9~24日の16日間で1万678人で、13年の前回選より4993人増えた。

 【写説】バンザイし支援者と喜びを分かち合う中田氏(中央)=南町の事務所(25日午後10時40分ごろ撮影)