空き缶などをすみかにする海の生き物を集めた「廃物だってマイホーム」のコーナー=池田20世紀美術館

 伊東市十足の池田20世紀美術館で、同市八幡野の海中写真家伊藤勝敏さん(80)の作品展「素顔の海」(伊豆新聞本社後援)が開かれている。厳しい自然環境の中で健気(けなげ)に生きる海の生き物の姿を撮影した作品約100点が展示され、来館者の注目を集めている。

 ジンベイザメ、オニオコゼ、ハナブダイ、クマノミ、チョウチョウウオ、アンコウ、イシモチ、アオリイカなどさまざまな海の生き物を紹介している。海中の空き缶やペットボトルの中で暮らす生き物を集めた「廃物だってマイホーム」、砂地に隠れたヒラメやオコゼを記録した「砂底の忍法」など、注目写真を集めたコーナーも設けた。

 伊藤さんは「海の中で一生懸命に生きている魚たちの姿を多くの人に知ってもらいたかった。『廃物だってマイホーム』で取り上げた写真は、海の生き物と人間のつながりを分かりやすく伝えていると思う。見た人が、海の環境を守ることの大切さに気付いてくれたらうれしい」と話した。

 伊藤さんは大阪市出身。出版社勤務を経て1976年、フリーカメラマンに転身した。現在、伊豆半島を拠点に海中写真家として活動している。2016年、本社の「伊豆賞」を受賞した。

 写真展の開催期間は10月10日まで。7月22日午後1時半から、伊藤さんのギャラリートークが予定されている。詳しくは同美術館〈電0557(45)2211〉へ。

 【写説】空き缶などをすみかにする海の生き物を集めた「廃物だってマイホーム」のコーナー=池田20世紀美術館