■「ジオ世界認定にも影響」

 伊東市八幡野の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画ついて、同市議会は4日、6月定例会最終本会議で「伊豆高原メガソーラーパーク発電所(仮称)建設計画等伊東市における太陽光発電所建設に伴う開発行為に対する反対決議」を可決した。市議会事務局によると、開発行為に対する決議は珍しく、1963年2月の市内全域で反対する内容の「鉱山採掘反対に関する決議」に次いで2件目という。

 今回の決議は、森林伐採による保水力低下で土砂災害のリスクが高まる、漁業、観光、動植物の生息環境、有害鳥獣による農作物への影響のほか、世界認定を目指す伊豆半島ジオパークにも影響を与えかねないとの懸念を示し、「住民の自治権を侵害する大規模開発行為に断固反対する」としている。決議文全文は同市議会のホームページに掲載。

 最大会派・正風改革クラブの井戸清司代表は、議会として決議を上程、可決したことを「地域住民が反対の意思表示をしている。議員は住民の代表であり、地域の合意なしでの開発には反対だ。伊豆半島ジオパークの世界認定にも影響を及ぼすだろうし、鳥獣による作物の被害も懸念される」と説明した。

 傍聴席で決議議決の様子を見守っていた市民や別荘所有者らでつくる「伊東メガソーラー建設の中止を求める会」の関川永子代表は、市議会が反対の決議を可決したことに「市、住民、議会が一体となって反対の姿勢を示したことはありがたい」と話した。

 事業者の伊豆メガソーラーパーク合同会社によると、事業面積は約105万平方メートル。ソーラーパネルの設置面積は約36万4千平方メートル、枚数は約12万枚で、発電量は約40・7メガワットを予定しているという。

 ■功労者表彰など可決し閉会

 最終本会議では、市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正案、本年度の一般会計補正予算案、市功労者表彰などを可決し、14人の農業委員の任命に同意して閉会した。

 市功労者として、前市長の佃弘巳氏(70)=宇佐美=と前伊東商工会議所会頭の海野英夫氏(74)=松原=を表彰する。農業委員は秋藤俊夫氏(72)=池▽伊藤賢二氏(77)=富戸▽伊代野裕二氏(59)=吉田▽遠藤裕子氏(63)=岡▽太田宏氏(64)=八幡野▽長田直己氏(63)=赤沢▽北川佳延氏(62)=鎌田▽黒岩秀雄氏(66)=玖須美元和田▽佐々木逸夫氏(64)=宇佐美▽土屋光枝氏(67)=荻▽中村隆史氏(47)=鎌田▽堀井裕三氏(62)=湯田町▽青木敬博氏(46)=荻▽浅田良弘氏(57)=宮川町。