お披露目式であいさつする前理事長の横田さん(右)と新理事長の三島さん=東海館

 ■前任横田さん「伝え、支える」

 伊東市の伊東芸妓(げいぎ)置屋協同組合(旧見番)はこのほど、東海館で開いた舞台「伊東旧見番手習妓(てならいこ)の会」に合わせて、新理事長のお披露目を行った。前理事長の横田宏恵さんが旧見番への思いと今後への期待を語り、新理事長の三島幸枝さんが決意を述べた。

 旧見番の理事長職は先頃、15年にわたって務めた横田さんから三島さんに引き継がれた。勢ぞろいした芸妓衆を前に、横田さんは「先輩方が積み重ね、守ってきた100年余りの伝統を引き継ぐことになった。ごひいき衆にも、これまで以上の応援をお願いしたい」とあいさつした。

 三島さんは会社員で、旧見番の理事長に花柳界以外の人が就いたのは初めて。横田さんは「共に伊東の芸妓文化の灯を消してはいけないという同じ思いを抱いている。独特の社会なので、外から来た人は大変だと思う。自分が伝えられることは全部伝えたい。今後は専務理事として、新理事長をしっかりと支えていく」と力強く語った。

 三島さんは「大役を引き継ぐことになり、身の引き締まる思い。心より尊敬する諸先輩方に近づけるよう、伊東の宝である芸妓文化を継承できるよう、努力する」と決意を述べた。

 お披露目の後の舞台では、芸妓衆が三味線と歌に合わせて華やかな踊りを披露した。旧見番は、芸妓衆が稽古の成果を発表する場として、手習妓の会を継続開催していくことを考えているという。

 【写説】お披露目式であいさつする前理事長の横田さん(右)と新理事長の三島さん=東海館