宇佐美幼稚園に来年度統合される宮川分園=宇佐美

 ■園児減少で来年度 将来的方向性も

 伊東市教育委員会は来年度、園児数が減少している宇佐美幼稚園宮川分園を同幼稚園に統合する。集団保育など園児に望ましい教育環境の確保が理由で、同分園は休園となる。すでに在園児、入園予定園児の保護者らに説明し、理解を得ているという。31日に開かれた市議会福祉文教委員会協議会で委員に説明した。

 市教委によると、同分園は宇佐美地区の人口増加に伴い、1975年に開園した。スタート時に193人いた園児は本年度、3歳児の入園がなく、4歳児11人、5歳児16人の27人で、園児減少により、学年によってクラス内の男女比率のバランスが悪くなるなどの問題も出ていたという。

 市内の公立幼稚園の園児数は73年度のピーク時は2023人を数えたが、本年度は554人となっている。15園あった幼稚園も、新井分園が廃園となり、湯川分園、川奈幼稚園も休園している。

 今回の統合は「市立幼稚園の将来の方向性」の中で打ち出された。本年度の市立幼稚園は、園児数100人以上の「大規模園」がなく、28人以上99人以下の「中規模園」が9園、27人以下の「小規模園」が3園で、規模によって職員一人当たりが保育する園児数が異なり、不均衡が生じる現状があるという。

 市教委は2008年の教育問題懇話会の答申に基づき、市立幼稚園に関する方針を、▽園児の望ましい教育環境を整える▽市全体の教育環境に著しい格差を生じさせない▽地域の状況、特色、実情を考慮し、地域に配慮する▽市の行政改革や総合計画の考え方に沿う、としている。

 将来的な方針は、市内を「宇佐美」「旧市街地」「市街地近郊の住宅」「対島」の4地域に分け、小・中学校と連携をより強める中、幼稚園・保育園の一体化施設である「認定こども園」の動向も視野に、幼児人口の減少、災害などに対応した適正な配置計画を策定し、望ましい教育環境を整えるという。

 【写説】宇佐美幼稚園に来年度統合される宮川分園=宇佐美