伊東市の体験講座「小学生ふるさと教室」と、同市のNPO法人宇佐美江戸城石丁場跡保存会の活動を紹介した本紙の記事が、東京学芸大・E類教育支援専攻生涯学習コースの本年度一般入試問題(小論文)に使われた。入試問題集を手掛ける出版社からの連絡で分かった。

 ふるさと教室の開講式の記事(2016年5月23日掲載)と、伊豆賞受賞に合わせて同NPOの活動を振り返った記事(同年1月27日掲載)で、市の16年度版「市政の概要」や同市教育委員会生涯学習課の「生涯学習だより」などとともに入試問題になった。

 問題は、本紙記事などの資料を読んだ上で伝統文化や歴史の伝承について考察するもので、「生活する地域の伝統文化や歴史を子どもたちに理解させる上で、大人はどのような役割を果たせるか。その取り組みを通じて得たものを生かして、自分たちの活動をどのように発展させることができるか」を1200字以内で論述するよう求めた。

 本紙の記事などを入試問題に使った理由について同大入試課は「具体的な地域の取り組みを挙げて、生涯学習について考えてもらうことを狙った。伊東市を選んだのは、豊かな歴史や文化を有し、観光地として受験生にもなじみがあるから」と説明している。同市を選んだ上で、市教委などの協力を得て資料を集めたという。同コースは、社会教育学、博物学、図書館学、文化財学などの幅広い視点から教育支援ができる人材の育成を目指している。