躍動的な舞を披露する出演者=松川藤の広場

 第20回伊東大田楽(実行委員会主催)が30日、伊東市渚町の松川藤の広場で開かれた。色とりどりの華やかな衣装をまとった市民ら約150人が、躍動感あふれる舞と演奏を繰り広げ、観客を魅了した。

 同日夕、郷愁をかき立てるメロディーと力強い太鼓のリズムに乗って練り歩いた演者一行が会場に到着した。喜びの踊り「番楽」、力強い「剣舞」、激しいリズムに乗せた「兎楽」、2頭の獅子による「獅子舞」などを次々に披露した。

 軽業や一輪車の曲乗りなどを盛り込んだ「総田楽」で盛り上がりは最高潮に達した。観客も一緒になって体を動かし、大田楽の熱気とパワーを共有した。

 開演前には20回目の節目を記念し、NHK大河ドラマなどで芸能文化考証を担当する友吉鶴心さんらによるトークショーが催された。漫才コンビ「やるせなす」の石井康太さんが進行役を務め、会場の笑いを誘った。終演と同時に、会場前の松川でナイヤガラ花火も行われた。

 大田楽は、中世に流行した幻の芸能「田楽」をもとに総合芸術家の故野村万之丞氏が創作したオリジナル野外劇。その流れをくむ伊東大田楽は、1998年から毎年開かれている。

 【写説】躍動的な舞を披露する出演者=松川藤の広場