城山の山頂にある鎌田城跡=鎌田

 ■「保存状態極めて良い」

 伊東市文化財保護審議会(佐藤康会長)は11日、本年度初めての会合を開き、鎌田の通称・城山(しろやま)の山頂にある「鎌田城跡(かまだじょうあと)」を、市の文化財に指定するよう市教育委員会に建議した。来週中に開かれる市教委定例会で指定されると、35件目の市文化財となる見通し。

 市教委生涯学習課によると、鎌田城跡は標高312メートルの城山山頂付近にある。城郭遺構には20カ所の郭(くるわ)があり、廃城時の状態が良好に保存されているという。発掘調査で出土した陶磁器などの遺物から、後北条氏の祖・北条早雲が伊豆に侵攻した1493(明応2)年ごろの山城で、当時の地元有力家である伊東家が支配していたとみられる。審議会は、伊東氏と深い関わりを持つ歴史があり、県内で100を超える中世の山城の中でも保存状態が極めて良好で、史料的価値が高いとし、市の史跡にすべきだと判断した。

 複数の委員からは「指定には全く問題ないが、周辺の環境整備も合わせて進めることも付帯意見としたい」との声もあった。

 審議会ではこのほか委員9人への委嘱状交付を行い、会長に佐藤康さん、副会長に斎藤俊仁さんをそれぞれ再任した。任期は2年。

 【写説】城山の山頂にある鎌田城跡=鎌田