衆院選も終盤を迎えた。伊豆がエリアとなる小選挙区の静岡6区、5区の候補者は、街頭演説などを通じて有権者に政策や主張を懸命に訴えている。立候補している6区の共産党新人内田豊氏(63)、自民党前職(東海比例)勝俣孝明氏(41)、希望の党前職渡辺周氏(55)、5区の自民党元職吉川赳氏(35)、共産党新人井口昌彦氏(63)、希望の党前職細野豪志氏(46)に、ここまでの選挙戦の手応えを聞いた。

 ■内田氏「接近、逆転に期待」

 ■勝俣氏「支援、若い世代増」

 ■渡辺氏「主地盤、従来通り」 

 1日20~25回の街頭宣伝で、自身と党の主張を訴える内田氏は「これまで野党共闘に期待していた人たちが民進党が“解体”したことで、今度は共産党を推すしかないと言ってくれる。街頭では若い人たちの反応もいい」と手応えを話し、引き続き街頭で幅広い人に支持を訴える。党候補の得票は前々回が約1万4千票、前回が約1万8千票だが「自民、従来の民進の支持者を取り込み、接近、逆転を図れるのではないか」と期待する。

 勝俣氏は手応えについて「本当に分からない」と慎重だが、6区内全域に構築した後援会組織、清水町・長泉町の県議補選で自民党県議が誕生したことを挙げながら「後援会組織が日々、自分を信じて動いてくれる。清水町・長泉町も好影響があると信じたい」と語る。若い世代の支援者が増えてきたことも好材料と捉える。「比例復活の悔しさを忘れたことはない。信念を持って精いっぱい頑張ってきた」とし、有権者に評価を委ねる。

 渡辺氏は「接戦になることは覚悟している。何とか相手候補を上回りたい」と語る。6区のうち、沼津市と清水町・長泉町については「旧6区時代から8回も戦ってきている。従来通りの支援は変わっていない」と主地盤を分析する。伊豆地区の有権者の反応も前回より良いという。「景気回復の実感はなく何とかしてほしい、安倍政権を終わらせてという声を多く聞く。ミニ集会などで訴え続け、伊豆は互角に持ち込みたい」と思いを語った。

 ■吉川氏「目指すは11万票」

 ■井口氏「比例で票伸ばす」

 ■細野氏「地元の激励、力に」

 吉川氏は「各地域で声を掛けてもらい、力になっている。この声に応えていくために何としても結果を出したい」と語る。伊豆の国市伊豆長岡地区のスーパー前での街頭演説では、買い物客が足を止めて聞いてくれたとし「多くの人の支えを実感している」と感謝する。相手候補を得票で上回ることが最大の目標とした上で「10~11万票」の獲得を目指している。選挙戦の終盤も「地域の声を代弁することを訴えていく」との覚悟だ。

 井口氏は「遊説先で手を振ってくれる人が多く、『頑張れ』など激励を数多く受けている」と話し、過去2回の衆院選以上の手応えを実感している。「5区は企業の多い選挙区。党が政策で掲げる8時間働けば普通に暮らすことができる『働き方改革』に共感してくれる人も多い」とし、「小選挙区での当選を目指すことは当然だが、比例区で票を伸ばすことも使命。全国で比例区850万票を目標に頑張っている」と話す。

 細野氏は「全国に応援に出掛け、なかなか選挙区に入ることができなかったが、先週末(14日)に地元で街頭を行った時には冷たい雨の中、多くの人が集まってくれ、たくさんの激励の言葉をもらった。本当にありがたかった。ここが私の原点だと改めて思った」と手応えを口にする。今後も応援が続くが「自民党に代わる、政権を担える政党があるということを、選挙区だけでなく全国の街頭や集会を通じてしっかりと訴えたい」と語る。