大雨により増水した松川=鎌田(22日午後2時20分ごろ撮影)

 超大型で非常に強い台風21号の接近に伴い、伊豆地方は22日朝から、激しい風雨に見舞われた。午後3時47分、伊東市に大雨、暴風、波浪警報が出され、午後7時現在、市内全域で32世帯40人が避難している。気象庁によると、台風は日本の南海上を北上し、勢力を保ったまま、23日早朝に県内に接近する見通し。

 市は22日午後3時に事前配備体制を取った。災害発生危険度が高まっているとして、午後4時、市内全域に避難準備・高齢者等避難開始を発令した。市役所、コミュニティセンターなど6カ所に避難所を開設した。伊東署と市によると、午後7時現在、台風による人的被害、浸水、強風被害の情報は入っていない。JR伊東線、伊豆急線は午後10時以降運転を見合わせている。

 ■松川の水位上昇 奥野ダムで洪水調節

 台風21号の接近による雨量の増加で、伊東大川(松川)は22日、水位が上昇した。県熱海土木事務所は同日午前11時41分から、鎌田の奥野ダムの洪水調節を行い、松川の水位を抑えた。ダム管理所によると、ダムへの流入が毎秒約30トンに達したため行った。昨年9月の台風16号以来の実施だという。

 洪水調節は上流から流れ込む水をダムに一時的にため、下流の水位上昇を少なくし、下流の洪水被害を軽減する。

 【写説】大雨により増水した松川=鎌田(22日午後2時20分ごろ撮影)