支援者と握手を交わす渡辺氏=沼津市寿町の事務所(22日午後11時50分ごろ)

 政権の枠組み選択や北朝鮮問題をはじめとした外交対応などが争点となった「第48回衆院選」は22日、投票が行われ、即日開票の結果、伊豆がエリアとなる静岡6区は渡辺周氏(55)が8選、5区は細野豪志氏(46)が7選を果たし、希望の党前職がともに議席を守った。投票率は6区が54・89%、5区が55・40%で、前回選をそれぞれ0・01ポイント、0・70ポイント上回った。

 6区は連合静岡推薦の渡辺氏が自民前職の勝俣孝明氏(41)と共産党新人の内田豊氏(63)を退けた。渡辺氏は希望の党合流の理由は安倍政権と互角に戦うためなどと有権者に丁寧に説明し、理解と協力を呼び掛けた。与野党が伯仲することの大切さも訴え、支持を伸ばした。公明党の推薦を受けた勝俣氏は自公連立政権の実績などを強調し、支援を求めたが一歩及ばなかった。内田氏は憲法改正反対などを訴えたが、支持は広がらなかった。

 勝俣氏は比例で復活当選した。

 5区は細野氏が自民党元職の吉川赳氏(35)と共産党新人の井口昌彦氏(63)を振り切った。細野氏は党の顔の一人として、候補者の応援で全国へ飛び回るなど忙しく動き回った。選挙区に入る回数は少なかったものの、抜群の知名度と高い人気に支えられ、終始安定した選挙戦を展開した。吉川氏は自公政権下で経済が回復してきたことなどを訴えたが、当選ラインには届かなかった。井口氏は消費税10%の中止などを主張したが支持は広がらなかった。

 ■6区 「当選確実」に大歓声

 沼津市寿町の渡辺氏の事務所は、午後11時50分、当選が決まると大きな歓声に包まれた。接戦を制しての勝利に、抱き合って喜ぶ支援者の姿もあった。

 大きな拍手に迎えられて事務所に姿を現した渡辺氏は「皆さんのおかげ。ありがとう」と感謝の言葉を述べ、支援者と堅く握手を交わした。バンザイ三唱の後、「最後まで当確が出ず、生きた心地がしなかった。劣勢からのスタートだが党首になるぐらいの決意で頑張る」と決意を述べた。

 ■5区 細野氏7選、安定した強さ 妻・節さん「信念変えず働く」

 三島市西本町の細野氏の事務所では、細野氏本人が東京で戦況を見守り不在の中、多くの支援者がテレビに注目した。午後8時すぎに当確の情報が流れると、歓喜が広がった。

 平山佐知子参院議員は「本当に厳しい選挙。信じて力を頂きありがとう」と感謝。支援者らと万歳を三唱した細野氏の妻・節さんは「政治家・細野豪志の第2章が始まる。信念を変えず日本の未来のために働くので、これからも5区で育ててほしい」と頭を下げた。

 ■あす当選証書付与式

 第48回衆院選の小選挙区当選証書付与式は24日午後3時から、県庁本館で行われる。

 ■勝俣氏 比例で復活当選

 沼津市緑ケ丘の勝俣氏の事務所には、開票開始前から支援者が次々と集まり、テレビで開票作業に注目した。小選挙区では敗れたが、午後11時半ごろ比例代表で復活当選が伝わると、支援者から大きな歓声が湧いた。勝俣氏は涙を流し「地域の民意を国に伝えたい一心で働いてきた。必ずや皆さんの思いを実現させたい」と述べた。

 ◇当選者の略歴

 渡辺 周氏(わたなべ・しゅう)55 希望前(8) 領土守る議連事務局長 元防衛副大臣 元総務副大臣 早大政経卒 沼津市末広町

 細野 豪志氏(ほその・ごうし)46 希望前(7) 元環境相 元原発事故収束・再発防止担当相 京都大法卒 三島市西若町

 勝俣 孝明氏(かつまた・たかあき)41 自民前(3) 党青年局次長 元スルガ銀行勤務 慶応大大学院修了 沼津市花園町

 【写説】支援者と握手を交わす渡辺氏=沼津市寿町の事務所(22日午後11時50分ごろ)

 【写説】支援者らと万歳を三唱する節夫人(中央)=三島市西本町(22日午後8時5分ごろ)

 【図表】静岡6区開票状況

 【図表】静岡6区 3候補の市町別得票

 【図表】静岡5区開票状況

 【図表】静岡5区 3候補の伊豆地区得票