渡部女流二段(右)と対局する西山伊豆名人=東松原町の東海館

 ■渡部プロ「攻めきれない強さ」称賛

 将棋の伊豆名人がプロ棋士に挑む「記念対局」(伊豆新聞本社・熱海新聞・伊豆日日新聞主催)が23日、伊東市東松原町の伊東温泉観光・文化施設「東海館」で開かれた。伊豆名人の西山嵩人さん(26)=伊豆の国市南条=が、日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属で昇段したばかりの渡部愛女流二段(24)と平手(駒落ちなし)で対局した。終盤まで手に汗握る激しい戦いを繰り広げ、西山さんが125手で渡部二段を下した。対局の記録と棋譜は本紙元日号から連載する。

 序盤から中盤は一進一退の攻防で、“難しい将棋”を展開した。終盤に入ると、西山さんが有利な展開を見せた。一方、渡部二段もプロの意地を見せて一時は形勢を逆転する勢いを見せたものの、最後は西山さんがリードを保って勝ちを収めた。

 対局を終え西山さんは「思っていたより難しい将棋だった。途中まで攻め込まれて負けないように、粘り続けた。序盤と中盤は(100点満点で)50点、終盤は100点の将棋だった」と振り返った。渡部二段は「途中、局面が少しよくなった場面で、一気に攻めるべきときに攻め切れなかった。西山さんの強さを感じた」とたたえた。

 対局中は別室の広間で、青野照市九段(64)が大盤で対局の様子を解説した。集まった将棋ファンの多くが熱心に耳を傾けた。対局を丁寧に説明しながら、青野九段は「西山さんの打ち方はプロの筋。(渡部二段の)後手もうまく攻めてかわした。とてもいい勝負だった」と両者を称賛した。今回も地元出身の八代弥六段(23)が棋譜係を務めた。

 【写説】渡部女流二段(右)と対局する西山伊豆名人=東松原町の東海館

 【写説】大盤解説する青野九段=東松原町の東海館